修理中のトランジスタラジオ、電子回路の修理は終わりました。ここで、修理を終わっても良いのですが、ついでにこのラジオの汚れを落として綺麗にしました。ラジオを三枚開きにして、内部の電子回路を筐体から取り外します。そして、外側の筐体を綺麗に洗浄することにしました。このトランジスタラジオは販売されてから50年以上は経っていると思われます。その積年の汚れを落とすことにしました。
汚れを落として綺麗にしたトランジスタラジオ、最後の動作確認
内部の電子基板を取り外した二枚の筐体は、石鹸を付けた歯ブラシでごしごし擦りました。研磨剤入りの歯磨き粉は筐体傷めるため使いません。なかなか汚れは落ちませんが、擦り過ぎると疵をつけるためほどほどの所で止めます。表も裏も綺麗にしました。裏側のカバーに付いていた網は外します。そして、同じようにはブラシを使って綺麗にします。その後、水に浸けるなどして石鹸分を洗い流し、日陰で天日乾燥しました。
歯ブラシでごしごし擦る バケツに浸して汚れ落とし 日陰で天日乾燥
筐体の洗浄が終わると、電子回路部に付いた端子類の洗浄をしました。音量つまみ,選局摘まみ,イヤホン端子,スピーカー端子,アンテナ端子,AM/SW切り替えスイッチなどです。端子類は一番よく使うため、アルコールで綺麗に汚れを落としました。
音量端子をアルコール綿で洗浄 AM/SW切り替えスイッチも洗浄
すべての汚れを落とすと、筐体と電子回路を元のように組み立てました。最後にアンテナ端子を半田付けします。そして、単三電池4個を入れました。この時、秋葉原で購入した電池Box(単三電池4個用)を使いました。電池を入れると、野外に出てラジオ放送の受信状況を確認しました。すると、どの放送局もよく入りました。夜は外国放送がうるさいほど入りました。郷土館で修理を依頼されたトランジスタラジオなので、郷土館に来館していただきお渡ししようと思います。無事に修理できてホットしました。
電池Boxに単三電池4個を入れて、ラジオの受信状況を確認