倉庫の中をごそごそしていたら、とても懐かしい物を見つけました。それは、いつ購入したのか覚えていない昔のラジオキットです。昔の工作好きな中学生か小学生が作る簡単な回路構成のラジオです。使用しているトランジスタが2SC1815でした。このトランジスタは改良され続け、今でも売っている東芝の標準品です。昭和50~60年代のラジオキットではないかと思います。
トランジスタを2個使う簡単な回路構成
このようなラジオキットは、私が学生時代にもあったように思います。ただし、当時はシリコントランジスタではなくゲルマニウムトランジスタでした。当時売っていた子供向けのラジオキットのバージョンアップ品ではないでしょうか。今では基板と言えばエポキシ製ですが、このキットは久しぶりに見る茶色のベークライト製です。懐かしくなり、そのキットを作ってみることにしました。
箱に入ったキット 箱から出した部品 説明書と基板
いつもは故障したラジオを修理することが多いのですが、20年位ぶりにラジオを組み立ててみることにしました。困ったことに、説明書,部品,そして基板に書かれた字が小さくて見えないことです。老眼鏡をかけてようやく文字を読むことができました。
ラジオキットを制作する工具を準備 最初にトランジスタを取り付け
このラジオはストレート構成で、一段目は高周波と低周波を同時に増幅するレフレックス回路になっていました。二段目はイヤホンで音を聞くレベルまで低周波を増幅しています。今のラジオよりも性能は劣りますが、子供が電波などを学習するにはちょうど良い電子工作です。半田付けさえできれば用意に工作できます。私が子供の頃はまだトランジスタは高価でした。もっぱら真空管でラジオを作っていました。電波などを学習するため、少年少女発明クラブでこのような電子工作をしても良いかも知れません。
部品を基板に半田付け 次々に部品を取り付け ニッパで切断加工
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昔のラジオキットによるラジオの制作(1/x)
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