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Channel: 東京里山農業日誌
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作った布マスクを藍染め、涼しげな青色に

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 これまで立体布マスクを何枚か作ってきましたが、このところ飽きてきました。藍の苗を植え付けるシーズンになったことを思い出して、自作した布マスクを藍染めしてみることにしました。化学合成したインディゴを使わないで、畑で育てた藍を使いました。去年の秋、皆さんと一緒に収穫した藍の乾燥葉がたくさんあります。その藍の乾燥葉を使っての藍染めです。まずは、その乾燥した葉を水でもどして発酵させるなどして、事前に準備してから藍染めをしました。手間がかかり面倒ですが、コロナ惨禍のため時間はたくさんあります。一人楽しみながら作業しました。真っ青に染まった布マスクはとても涼しげです。写真の左から,試し染めした布,絞り染めした布マスク片,染めた布マスク片,染めた立体布マスクです。

      藍染めした布マスク類、涼しげな色に染め上がる


 布マスクの藍染めの手順はだいたい次の通りです。たくさんの布を染めるわけではありません。そのため、数つかみ分の藍の乾燥葉を水でもどしました。水でもどった藍の葉の水分を取り除き、湿ったまま砕きます。以降、ビニール袋に入れて2週間ほど発酵します。暖かい場所においた方がよく発酵するようです。水分が多いと腐敗して嫌な臭いがでますが、発酵するとそれほど嫌な臭いはしません。毎日のように手で揉むなどして発酵を促します。これがけっこうな手間です。

 数つかみ分の乾燥葉     湿ったまま砕く     発酵した藍葉
  

 発酵が仕上がると、いよいよ藍染めに入ります。まず初めに発酵が終わった藍葉,水,そしてアルカリ剤を少し入れて、ミキサーで砕くように混ぜます。どろどろの液をボールに入れて1日程度置きます。表面が濃い青色になっていれば成功です。次に藍葉と液体を分離します。液体の方を藍染めに使います。液体に少しばかり還元剤を加えれば良いでしょう。これで準備はOKです。

   ミキサーで砕いてボールに    試し布を入れて染まることを確認
 

 今回藍染めしたのは、白い立体布マスクです。せっかくなので一つは絞り染めしてみました。しかし、糸を強く縛り過ぎたため、藍液が中まで浸透しませんでした。そのため、糸を解いた後にもう一度全体を染め直しました。染物はなかなか思い通りに染まりません。とは言え、涼しげな薄めの青に染まりました。これならばマスクとして使っても違和感がないのではないかと思います。今はコロナ惨禍で皆が集まることができません。コロナが収まれば、去年のようにコットンクラブや成器塾などで藍染めや紅花染めなどを楽しもうと思っています。

   藍液に浸して空気にさらすと、だんだん黄色から青色に染まる


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