今年のコロナ惨禍で、羊を飼育している田布施農工高校に行く機会がありませんでした。そのため、今年は羊の原毛をいただくことができません。ただし、来月ある田布施農工高校の会議後にいただけるかも知れません。とは言え、去年いただいた原毛がまだあります。その原毛を使って、紡ぎ,染色,そして織りをしようと思います。織りまでの作業を時々、ここで紹介しようと思います。
羊の毛刈り実習をしている高校生
羊は毛質に合わせて品種があります。しかし、農業高校の畜産課で飼っている羊は、羊毛用ではありません。飼育や毛刈りなどを実習するためです。ところで、農業高校間で羊を貸し借りしているそうです。近親交配を避けるためとのこと。そのため、農業高校で飼育している羊は雑種とのことです。
泥などが付いた原毛 短い原毛を取り除く 予備洗浄で綺麗に
畜産課の高校生と言え、慣れない毛刈りを失敗することがあります。羊の皮膚を傷つけたり、同じ場所を何度も刈り直します。そのため、原毛がぶつ切りに刈られていることがあります。そのような原毛は長さがバラバラです。原毛をいただいた時、最初にする作業があります。それは、毛刈りに失敗した原毛を取り除くことです。
汚れが落ちた原毛 汚れが落ちて少しばかり白く
いただいた原毛には羊特有の油分が付いています。そのため、原毛を選別していると指にしっとりと油分が付きます。選別が終わった原毛は、泥や脂分を取り除くため予備洗浄をします。その後、一度天日乾燥します。これを済ませると、さっぱりとした扱いやすい原毛になります。続いて、原毛に付着している干し草などのゴミを取り除く洗浄に入ります。
水槽に水を溜める 溜めた水でゆすぐ 水をきって天日乾燥
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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 1/x (原毛の予備洗浄)
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