ずっと雨が続いていましたが、ようやく晴れ間が見えました。そこで、毎年の事ではあるのですが、いろいろな雑穀の苗を移植しました。すでに植え終わっているのはアマランサスです。ゴマよりも小さな種を収穫して、その種を炒って食べます。炒るとポップコーンのようにはぜます。今回植えたのは、食用ヒエ、シコクビエ、そして砂糖モロコシです。数年前までは、アワ,はと麦,キビなども栽培していました。
耕耘機で耕した後、シコクビエの苗を移植
ここ数日間の雨で、雑草が勢いづいています。雑穀の苗をこのまま植えたのでは雑草に負けてしまいます。植える前に、雑草を土の中にうない込むように耕耘機で耕しました。雑草が無い事を確認してから、平クワで筋をつけました。そして、その筋に沿って苗を植えていきました。
雨で湿った畑を耕耘 先週植え付けたアマランサス
今回植えた雑穀の苗は元々、山梨県などの山間地域でわずかに栽培されていました。栽培していた古老も亡くなり、今では絶えていると思われます。古老にお聞きしたことがありますが、江戸時代以前から栽培されていたようです。山間地域は水田が無く、かつ厳しい気候のため、このような雑穀しか栽培できませんでした。食べてみましたが美味しいとは言えません。昔は飢餓食でもあり、命を繋いだ貴重な食料でした。
ヒエの苗 シコクビエの苗 砂糖モロコシの苗
これらの雑穀は寒い気候の土地でよく育ちます。この山口県で何年も栽培していますが、温暖のためでしょうか栽培に向きません。栽培が困難な最大の原因は害虫です。穂が出る頃にメイチュウが大発生するのです。実が熟す直前に食害されて枯れるのです。毎年、次年に栽培する種子を収穫するので精一杯なのです。唯一の対策は、メイチュウの成虫である蛾が入り込めない網の中で栽培することです。
砂糖モロコシの苗を移植 移植した苗の上に土を被覆
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各種雑穀(ヒエ,シコクビエ,モロコシなど)の苗を、空いた畑に移植
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