紡いだ経糸を織機に張っていますが,遅々として進みません。そして、今更なのですが間違いに気が付きました。横幅約40㎝で長さ70cm位の布を織るためには、経糸の長さが1m位あればいいかと思っていたのは間違いでした。経糸の長さに相当余裕を持たせなければならないことに気が付いたのです。長さ約70cmの布を織るため、横糸を通すことができる経糸を極力長くする必要に迫られました。そのため、経糸の端を結び直しました。やれやれ、反省点ばかりです。
2枚の綜絖を通した後、筬に経糸を通す
普通の反物は幅が約38cmで長さが約12m位です。反物を織るためには、経糸の長さは+1m位を加えた13m位は必要です。この+1m位の余裕長をすっかり忘れていました。今回少しでも横糸を多く張れるように、一度張った経糸の端を解いて結び直しました。織りの講習会などでは経糸はすでに張ってあることが多く、経糸の長さに気を使う必要はありません。自分で経糸を紡いで張る私は、その勘所である余裕長をうっかり忘れていました。
最初の経糸端の結び いったん結びを解く 結び直した経糸端
経糸を結び直した後、筬通しを使って経糸24本全てを筬に通しました。この織機は、経糸を綜絖2枚と筬1枚を通します。つまり3枚を通さなければなりません。リジット織機は、綜絖と筬が一体化して1枚だけです。借りたこのカランコ織機、最近使っている方が少ないようです。やはり、リジット織機と比べて経糸張りに多大な手間がかかるからではないかと思います。さて、残り94本の経糸を通さなければ織りに入れません。先は長いです。
24本目の経糸を筬に通す 筬1枚と綜絖2枚に経糸を通す
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羊の原毛,紡ぎ,染色,そして織り 17/x (筬,綜絖通し 2/x)
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