展示会に出す手紡ぎ布が完成して送り出したと思ったら、年代物の古い足踏み紡ぎ機がやってきました。一見したところ壊れたところはないようにみえました。よく見ると、私が持っている紡ぎ機とは紡ぎの機構が異なっていました。まずは、故障個所を特定することから修理を始めることにしました。よく観察すると、あちこちに問題がありました。
これから修理・調整する足踏み紡ぎ機(はずみ車に糸を巻く)
最初に気が付いたのは、はずみ車に糸を巻きつけて回していた時のことです。はずみ車を手で押すようにしていると、はずみ車を足で回すための棒が外れてしました。外れないようにするピンが無いのです。ピンをすぐには購入できないため、針金を通して代用しておきました。続いて、糸巻きを支える支柱を固定する細い竹棒が一ヶ所折れていました。反対側は折れておらず正常でした。
ピンが外れて無い 折れた細い竹棒 正常な細い竹棒
次に、紡ぎ部分を支えるボルトとナットが錆びており緩めることが困難でした。このボルトを使って、はずみ車から通された糸が外れないような位置決めするのです。その微調整をする重要なボルトです。ワッシャが無くなっていたため微調整が困難になっていました。ワッシャを新たに購入して、ボルトも新調しようと思います。続いて、はずみ車の中心軸を固定する部品がぐらぐらしていました。どうもくさびが無くなっているようでした。場合によってはそのくさびを作るしかないようです。
錆びたボルト、ワッシャが無い くさびが無く?中心軸がグラグラ
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古い足踏み紡ぎ機の修理と調整(1/x)
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