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Channel: 東京里山農業日誌
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懐かしい故郷の民具(ほぼろ:わら籠/わら細工)の制作 (4/x)

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 このお正月の間、空いた時間に少しずつほぼろを制作しています。まずは、ほぼろの側面だけでも完成させることにしました。ところで、本来のほぼろはお皿のように大きく広がっています。ところが、古老からいただいたサンプルを見ると、お皿ではなくコップかバケツのように側面が立ち上がっています。大きさも小さめです。なぜバケツのように立ち上がっているのか、ほぼろを編みながら分かってきました。
 それは、今の稲が短稈だからではないでしょうか。つまり、わら細工向きの長いわらが無くなり、短いわらばかりになったからです。コシヒカリのような長稈の品種は風などで容易に倒れてしまいます。ちなみに、コシヒカリは稲作農家の間では、コケヒカリと呼ばれるくらい倒れやすい品種でした。そのため、近年倒れない短稈の品種ばかり作られるようになりました。結果として、わら細工向きのわらが手に入らなくなったのです。

        なんとか編み上げたほぼろの側面


 ほぼろの側面を作りながら、いくつか間違いに気が付きました。一つは、わらを固定する紐です。本来ならば細く編んだわら紐を使います。わらで細紐を編む時間が無かったためロープを使いました。ところが、高いロープを使ったため、わらを固定する時に締まらないのです。その結果、ゆるゆるに組みあがりました。めんどうでもわらを編んで紐にして使うか、シュロ縄かジュート紐を使うと良かったのではないかと思います。

  出来上がった側面     片側を止める     側面の出来上がり
  

 二つ目の間違いはわらの折り方です。本来ならばわらを二つ折りにして積み重ねます。本来のほぼろと同じ大きさにしようと、わらの約1/3の所で折って使いました。すると、円にした時にほぼろの中心にわらが集まりすぎるのです。わらの長さに合わせた大きさのほぼろにすべきでした。ほぼろを作りながら、いろいろ気が付くことばかりです。

  日向ぼっこしながらほぼろ作り      底にわらの先端を集める
 


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