祇園山西麓の荒神社を見終わると、祇園山尾根東端にある祇園社に向かいました。下見の時と同様にたくさんの落葉が道に落ちていました。この道は尾根の西側にある貯水槽を点検するための道路のようです。しかし、最近点検していないのか、大きな木が倒れるように道をふさいでいました。祇園山頂上は昔から墓所として使われていたようですが、荒れたお墓がたくさんありました。お年寄りにとって山頂までお墓参りするのは困難なのでしょう。そのため、ひと気がますます減る一方の墓所だと思います。墓所を通り抜けると祇園社に到着しました。
毘沙門堂前で談笑しながら補水及びおやつ休憩
祇園社から東を見下ろすと、田布施農工高校の野球部グラウンドがありました。その向こうには熊毛南高校の校舎が見えました。古代において、この祇園山前には海が広がっていました。海には魚影がたくさんの見えたに違いありません。そのため、船に魚影の場所を示していた魚見があったかも知れません。祇園山を下りると、7年前まであった三宅薬師堂跡に行きました。
祇園山の落葉道を登る 祇園社に到着 三宅薬師堂跡前の寺跡
三宅薬師堂跡を見終わると、すぐ近くのお寺の跡を遠くから見学しました。明治初年の廃仏希釈により廃寺となったお寺です。この廃寺が三宅薬師堂跡の由来です。廃寺跡にはそれを思わせるお墓や池跡が残っています。続いて、毘沙門堂に向かいました。
毘沙門堂に到着 麻郷団地近くのお地蔵様
毘沙門堂に着くと、丘の上のある広場で小休止しました。ぽかぽか陽気の中、補水したりおやつを食べたりして談笑しました。毘沙門堂を出ると、麻郷公民館に向かって戻りました。戻る途中、麻郷団地入口近くの道脇にあるお地蔵様を見ました。このお地蔵様が今回最後の史跡でした。参加された方々、お疲れ様でした。
来月は平生町長谷山腹で発掘された弥生時代の高地集落遺跡である吹越遺跡を訪れます。その後、巨大な風車下の竹林を通り抜け、広々とした棚田を下ります。
田布施町麻郷北部の史跡巡りコース