リジット織機を使った織りに四苦八苦しています。一番困っているのは、経糸を単糸にしたことで切れることです。リジット織機は綜絖が一つでしかも筬も兼ねています。そのため、経糸が張りやすいのはメリットです。しかし。リジット織機の綜絖の特性上、横糸を一本通すごとに綜絖を前後上下に動かします。経糸をそれだけ何度も擦るように通すのです。経糸が単糸だと、だんだん撚りがほどけて最後には切れてしまうのです。双糸にすれば良かったのですが後の祭りでした。次々と切れる経糸を結び直したり、継ぎ足したり、糊で固めたりと散々です。今回の目的である模様の試行どころではなくなりました。
経糸を何度も修復しながら織りを続ける
異変に気が付いたのは、織りを続けているとだんだん経糸が細くなってくることでした。そこで、手前とは反対側の綜絖を見ると、経糸が絡まって溜まっているではありません。つまり、単糸の撚りがほどけて、綜絖を通過しにくくなったのです。そのうち、経糸が通過できなくなって伸びて切れるではありませんか。困ってしまいました。Kさんに問い合わせると、経糸を継ぎ足して結ぶか、経糸がほどけないように糊を塗ったらどうかとアドバイスいただきました。そこで、切れた経糸は継ぎ足しました。切れそうな経糸には糊を塗布しました。とにかく、経糸が次々に切れそうなため、糊を水に溶かしてスプレーで経糸全体に吹き付けてしばらく乾かしました。
撚りがほどけて溜まる 切れてしまった経糸 障子糊を水に溶く
乾いたことを確認して織りを続けました。すると、以前のように撚りがほどけなくなり経糸が安定しました。綜絖を激しく動かすと、また撚りがほどけるかも知れません。ゆっくりと綜絖を動かして横糸を通すように心がけました。経糸の撚りのほどけ防止に糊を使うなんて、意外な解決方法でした。その後、のんびりと織りを続けています。今回は斜め筋模様の試行です。三角やひし形の模様を付けてみようと思います。
色と色が斜めになるよう織る 左画像の拡大部分
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経糸を何度も修復しながら、リジット織機で模様織り
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