高塔山は西と東に分かれて頂きがあります。東側は広場のように広かったと記憶しています。しかし、今は高い木々が茂っていて展望は全くありません。チェーンソーで木々を伐採して草刈機で下草を刈れば、かつて独歩が吉見家の子供達を連れて歩いたり寝そべった頂上が復活すると思います。西側の頂上から東側を遠望すると柳井市の琴石山が見えます。眼下を眺めると田布施川や平生湾が見えます。かつて絶景だった頂上広場が復活すればいいなと思うのは私だけでしょうか。さらに、高塔山尾根が国木田独歩高塔山自然公園となればいいなと思います。
高塔山から北に少し下った三角点尾根から石城山を遠望して
高塔山の西頂上から北へ下りました。原生林を曲がり抜ける山道の下りでした。うっすらと残る山道跡と私の子供の頃に歩いた記憶をたよりに道を下りました。途中、枯れた枝が頭上に二度落ちてきました。しばらくして右手に山道跡が見えてきました。この道は、かつて八海と高塔を結んでいた峠に続いています。私が子供の頃、八海のバス停から峠まで登り、この山道に道を分かれて我家に帰っていました。60年ぶりの懐かしい道でした。
高塔山西頂上から下る 懐かしい三角点尾根 眼下に瀬戸の里住宅
峠からの山道と合流すると、高塔地区方面に山道跡を下りました。これまた原生林の連続で幹を左右に避けながら尾根を下りました。しばらく下ると、急に開けた尾根に着きました。近くに住む方が最近伐採したそうです。60年ぶりにみる三角点がありました。60年前、この三角点尾根ははげ山でした。ここから北に向かって石城山が遠望できました。15分位ここで休憩しました。
伐採された三角点尾根 尾根終点に降り立つ
この三角点尾根は、高塔山から吉見家のすぐ近くの平地まで比較的なだらかに続きます。しかも、この尾根は上り下りが無く高塔山まで比較的単調な登りです。吉見家から最も早く高塔山に行けます。八海にも行けるこの尾根を、独歩も歩いたのではないかと思われます。60年ぶりに登った高塔山、子供の頃に歩いた山道などを懐かしく思い出すことができました。一緒に歩いていただいた方々、ありがとうございました。
実踏調査した国木田独歩関連ルート
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国木田独歩 生誕150年記念 高塔山,吉見家跡周辺 実踏調査(5/5)完
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