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Channel: 東京里山農業日誌
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少ないものの、今年も緑綿と茶綿を収穫

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 白綿の収穫はすでにピークを過ぎており、今は緑綿と茶綿を収穫しています。緑綿は緑とは言え薄い緑色で、日光に当たると脱色して白くなります。原因は分かりませんが、葉緑素の一部が綿に残り緑に見えるのかも知れません。その緑色が消えてしまうのだと思われます。そのため、緑綿を紡いだ糸は極力日光に当てない方が良いです。一方の茶綿は脱色しません。野生種に近いため茶色なのかも知れません。繊維が短く紡ぎにくい綿です。

       収穫した緑綿、全体的に薄い緑で種周りが濃い緑色


 ところで、今年は緑綿も茶綿も痩せた土地で栽培しました。そのため、生育せず背丈も1mにとどまっています。日本での綿の栽培の歴史を調べてみると面白いことが分かります。それは、干拓の歴史と関わっているのです。海を干拓した作った土地は、しばらくは塩分が濃くて米や麦を栽培することができません。そんな時、栽培されたのが綿なのです。何故か平生町が江戸後期に綿の一大綿産地だったのです。その理由を調べてみました。すると、海を干拓してできた土地は、最初に綿を栽培してから後にお米や麦を綿を栽培していたのです。

    殻から緑綿を外して収穫      痩せた土地のため背が低い緑綿
 

 収穫した綿の利用方法ですが、多くは紡いて糸にしています。当初はスピンドルで紡いでいましたが、今は足踏み紡ぎを使って糸にしています。羊毛で作る毛糸と違って、一定の細さの糸を安定して紡ぐことがまだできません。そのため、糸としての利用ではなく、座布団類などに使ってみようかとも思っています。

     収穫した綺麗な茶綿        痩せた土地のため背が低い茶綿
 


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