以前高塔山に登った時は、春だったためか山のシダ,笹,,雑草などがそれほど生い茂っていませんでした。そのため、せいぜい胸位の高さでした。ところが、夏を過ぎて晩秋になるとぐっとシダなどの高さが伸びていました。そのため、足だけではかき分けることができません。手も使ってかき分けないと進むことができなくなっていました。そんな中、私は先頭に立って高塔山の尾根を東に向かって進みました。高塔山西峰からのシダの群生の中を泳ぐように進みました。すると、高塔山最高峰の三角点を見つけることができました。
倒木,枯枝,切株,ごろ石などに注意しながら高塔山を下山
三角点までは比較的容易に行くことができます。しかし、三角点から高塔山東峰までのルートは、素人では危なくて歩くことができません。子供の頃に何十回と歩いた私でないと無理ではないかと思います。今の高塔山はこんもりとした森に囲まれていて、山の全容を掴むことができません。暗い森の木々に遮られ景色が全く見えません。そのため、山のどこを歩いているのか分からないのです。
高塔山西峰の景色 シダの海をかき分ける 高塔山頂上の三角点
高塔山東峰に来ると、木々の森が竹藪の森になります。私が子供の頃、この東峰からの眺めが一番良かった記憶かあります。ここからは、田布施川,平生湾,平生街,大星山,田布路木,そして琴石山がよく見えました。國木田独歩はここからの景色を見ながら、吉見家の子供達に詞を口ずんだのではないかと思います。國木田独歩が登った当時から私が子供の頃まで、高塔山は眺めが良い禿山だったと思います。なだらかな低山でしたので、幼稚園の遠足コースにもなっていました。
竹が生い茂る高塔山東峰 下山途中に休憩した小山
高塔山東峰からの下りはこれまた大変です。そもそも山道が消えているため、手探りで山道らしい窪みを下りました。下草は無いのですが、倒木,切株,枯枝,大きな石などが歩くのを邪魔します。さらに、落葉が厚く堆積しているため滑ります。一人が足を取られて転んでしまいました。そうこうしているうちに、私が子供の頃の峠道の跡に着きました。ここまで下ると、峠道の窪みがはっきり分かります。私が子供の頃、峠の頂上まで来ると我家が眼下に小さく見えました。峠道跡をどんどん下ると、三角点がある見晴らしの良い小山の頂上に着きました。ここで小休止しました。
実踏しながら詳細に解説した吉見家跡,高塔山,八海周辺
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國木田独歩に関わる田布施町麻郷の史跡、吉見家や高塔山周辺を実踏ウォーキング(3/x)
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