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Channel: 東京里山農業日誌
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草の葉を使って、縄を綯(な)ってみる

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  わら細工のほぼろを製作する過程で、野山にある草で綯った縄が使えるのではないかと思うようになりました。ほぼろを編む時、今は市販の麻紐を使っています。それを草を綯って作った縄に変えてみようかと思います。
 子供の頃に自分でわら縄を綯っていたので、綯うのはそう難しいことではありません。綯いやすい草を適当に選んで、天日乾燥しては水に戻して縄にしてみました。わら縄よりも細い縄にできる草もあるため、もしかしてその縄自身で籠を編めるかも知れません。まずは、縄になりそうな草をあれこれ探して試そうと思います。

  縄にした草、左から:チガヤの仲間,スゲの仲間,わら,ウコンの仲間


 我家の裏山や畑を歩いて縄になりそうな草を探してみました。すると、細長いチガヤの仲間がたくさん生えていました。また、薄暗い林にスゲの仲間がたくさん生えていました。スゲは冬も緑色で引っ張ってもちぎれないため縄に綯えそうです。さらに、我家の裏にウコンの仲間が生えています。何かの目的で植えたようで、ハーブのよう臭いがします。その葉が縄に綯えそうでした。
 それらの葉を根元から刈り取って数日間天日干ししました。そして、水に戻して柔らかくした後に手で綯ってみました。葉の大きさや長さなど皆違うのですが、どれも縄になりました。

  林の中に生えるスゲ    裏山に生えるウコン    天日乾燥したスゲ
  

 どの草も縄に綯えるのですが、耐久性はどうでしょうか。わらで綯った縄と比べて強いようなら合格とします。チガヤの仲間は一番細い縄になりましたが、葉が細すぎて綯えにくいです。またウコンの仲間は綯えやすいのですが、葉が短いので何度も継ぐ必要があります。太い縄になるので籠の取っ手として使えるかもしれません。今のところ、スゲの仲間が綯えやすいように思います。草にはいろいろ種類があります。古来繊維を取っていたカラムシも縄にしやすいのではないかと思います。紙にする楮も皮が縄になるかも知れません。

    乾燥したスゲを水に戻す      腰を落としスゲの仲間を縄に綯う
  


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