回路的な修理が終わったので、中波と短波の受信周波数を確認しました。まず中波ですが、低い方は510kzでした。高い方は1600Kzでした。仕様は540〜1600Kzですので問題ありません。ここは山口県ですが、放送局を受信すると低い方から高い方までまんべんなく同じような感度で良い音で聴くことができます。夜は電離層の関係でしょうか、韓国などの放送局がうるさいほど良く聞こえます。トラッキング調整は必要ないようです。
中波の低い方は510KHz 中波の高い方は1600KHz
次に短波の受信を確認してみました。すると低い方は3.96MHzでした。そして、高い方は12.7MHzでした。仕様は3.9〜12MHzですので問題ありません。受信状況ですが、日本短波放送などがよく入ります。韓国の放送も入りました。韓国では北朝鮮のことを「北韓」と呼んでるんですね。
短波の低い方は3.96MHz 短波の高い方は12.7MHz
次にラジオのチューニング針のずれを確認しました。まず、中波ですが1000KHzで確認すると、下画像のように針は少し高い方を示します。
1000KHzを受信する時、針は少し高い方(1040KHz)を示す
針が10(1000KHz)の時は、実際には960KHzです。つまり40KHz低い値を示しています。中波を受信する時は、針が常に40KHz高い方を示すことを知ったうえで、受信すると良いようです。
針が10(1000KHz)の時、 実際には960KHzを受信
次に短波放送のチューニング指針を確認しました。短波受信のほぼ中間の6MHzで確認しました。すると正確に6の位置を針が指しました。つまり、短波放送の受信周波数は正しい位置を指しています。短波放送は周波数帯が中波より広いので、受信がやや難しい周波数帯です。しかし、このラジオは針の位置が正確なため短波放送が受信がしやすいと思います。最初、中波の位置が40KHzずれているため直そうかと思いましたが、中波を直すと今度は短波がずれるので止めました。
短波放送を実際に聞いてみました。そのままではあまり聞こえません。ラジオに内臓されているバーアンテナをいっぱいに伸ばすと、良く聞こえるようになりました。ラジオ日経が良く聞こえました。さらに、10m近いアンテナ線を張ると、海外放送もさらに良く聞こえるようになると思います。 次回、ラジオを綺麗に掃除するなどして修理を終わろうと思います。
正確な短波放送のチューニング指針
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古い松下製トランジスタラジオ T-45の修理(3)
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