ようやく仕事が休みになったので、麦畑に行って肥料を蒔くことにしました。手で筋蒔きしてもよいのですが、どうしても蒔きむらがでてしまいます。蒔きむらを避けるため、古い種まき機を利用して肥料を蒔くことにしました。この種まき機は、打ち抜き式と呼ばれるとても古い形式の種まき機です。通常は小麦などの種を入れて蒔くところを、粒状の化成肥料を入れて蒔きました。
粒状の化成肥料を入れる 一つの穴に蒔かれる肥料の量
種まき機のスライド扉を開けて、化成肥料を満タンに入れます。そして、種まき機を押しながら麦の上を歩きます。すると、約10cm間隔でパラパラと肥料が麦の上に落とされます。麦の上を歩くので、麦踏みをすることにもなります。
種まき機を押しながら麦の上を歩く
肥料散布に使ったこの種まき機の正式名前,製造日,由来などはよく分かりませんが、打ち抜き式種まき機とも呼ぶようです。昭和20年前後に使われたもののようです。私のように人力農機具を多用するも者にはとても便利な農具の一つです。今では、製造もしていないでしょうし、販売もしていない貴重な農機具です。
コロコロ転がしながら肥料散布 麦株そばに散布された肥料
今日は暖かいお正月日でした。種まき機を押しながら肥料を蒔いていると体がポカポカしてきました。エンジンを使うような農機では、人は単に機械の後ろに付いて歩くだけです。この古い農機具は押すのに少し抵抗があります。このため少しばかり力が必要です。このため、人力農機具は健康に良いのではと思っています。
肥料を散布していると、体がほのかにポカポカ温まる
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小麦畑、古い手押し式種まき機で肥料を蒔く
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