去年の4月、古いトランジスタ方式の目覚まし時計を修理しました。しかし最近また、時々止まったりいつの間にか動いたりととても不安定になりました。このため、再度この時計を分解して修理しました。
再度修理したトランジスタ方式の目覚まし時計
この時計は私が18歳の夏(1971.7.25)に購入したものです。当時、私が持っていた時計は腕時計だけでした。当時はまだまだゼンマイ式の目覚まし時計が主流でしたが、最新式のトランジスタ方式のこの時計を購入しました。確か、地下鉄丸の内線新大塚駅そばの時計屋さんでした。5千円位だったでしょうか。
修理のため裏蓋を取り除く 透明なカバーを取り外す
当時一般的だったゼンマイ式時計は、ほぼ毎日のようにゼンマイを巻かなければなりませんでした。そして、精度もよくありませんでした。トランジスタ方式の時計は、掛け時計では多くありましたが目覚まし時計はまだまだ少なかったと思います。電池一個で1年ももち、ゼンマイを巻かなくてよいのは便利でした。
再修理するため、電子化回路部分を露出し調査
最初、どこが悪いのか全く分かりませんでした。困ったのは動いたり止まったりする不安定な動作の理由です。そのうち、電子回路ではなく接触が悪いのではないかと思うようになりました。電池を押したり引っ張ったりすると、突然動き出すことがあるからです。
接触不良の筐体部と基板 ベルはうるさいので断線
いろいろ時計を調査して分かったのは、電池のマイナス側電線が筐体金属部にアースされていることでした。そのマイナス側の筐体金属部と電子回路の接触不良だと分かりました。回路基板と筐体金属部がより強く接触するように、固定ネジを強く回すと故障がピタリと治りました。なお、目覚まし用のベルが突然鳴ることがあるので、今後鳴らないように断線しておきました。以後、秒針がきびきびと動くようになりました。
ベルを透明カバー上に取り付け 裏蓋を取り付けて、修理完了
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古いトランジスタ方式時計の修理(3/3)
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