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Channel: 東京里山農業日誌
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古い松下製トランジスタラジオ T-40の修理(4)

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 前回、ラジオのダイヤル関係を分解しました。そのために、回路基板が見えやすくなりました。そこで今回は回路のどこが故障しているのか、もう少し調べて見ることにしました。低周波関連は故障していないことが分かっていますので、高周波関連を調べました。そのために、今回はSG(Signal Generater)を使って調査することにしました。

          シグナルインジェクター(左)とSG(上)を使って調査


 まずは、中間周波増幅部が正常かどうか調べてみました。そのために、455KHZ付近の電波を1000HZの正弦波でAM変調した電波をラジオのアンテナから注入して調べてみました。すると、スピーカーから1000HZの正弦波の音がちゃんと出ました。中間周波増幅部は正常のようです。ただし、中間周波数が455KHZではなく450HZでした。少しずれているようです。

中間周波数は455KHZではなく450KHZ     今度はペン型簡易オシロで調査
 

 次に、ペン型簡易オシロスコープでもう少し詳細に調べてみることにしました。低周波増幅部からはちゃんと1000HZの正弦波が観測されました。そこで、今度は視点を変えて混合発信部を調べてみました。すると、100mV程度の発信が確認できました。このため、局部発信は正常のようにみえます。正確にはカウンタでこの発信周波数を計測すれば、局部発信が正常化どうか分かります。どうも、混合段が一番怪しいようです。

     1000HZ正弦波の波形             100mV程度の発信波形
 

 今回は、他に用事があるのでここまでとしました。今後は、混合段のトランジスタ付近を調査しようと思います。混合段のトランジスタは錆びてボロボロでしたので、交換の必要があるかも知れません。ダイヤル関係も直さなければならないので、修理は長期間を覚悟しなければならないようです。

             ダイヤル関係の部品を入れた袋と一緒に保管


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