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Channel: 東京里山農業日誌
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ひかり観音と「古代の光」伝説との関係(2) 検証編

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 余田の調査を終えると、田布施に入りました。田布施に入ると、行者山や赤子山などのひかり観音を遮る山がぐっと少なくなります。それだけ、観測地点の候補が増えます。古代において海峡だった大波野の八幡八幡宮近くに行きました。そして、ひかり観音が見える場所を探すと蓮台寺公会堂前でした。
 蓮台寺公会堂から灸側沿いは、ひかり観音観察地の絶好ポイントです。蓮台寺公会堂からから300mほど灸川下流側、薬師川と灸川の合流地点は周りは特に良いポイントです。さらに灸側から田布施川合流地点までの約1.8kmはどこもひかり観音が見えます。

 蓮台寺公会堂前からみたひかり観音          薬師川と灸川の合流地点
                                 矢印:江戸時代の薬師川の川幅
 

 下画像の観測地点候補は、A:蓮台寺公会堂,B:灸川排水機状付近,C:祇園,D:リサイクルショップ,E:宿井,F:城南小学校付近,G:川西西山地区,H:田布施総合支援学校,J:JR田布施駅,K:ヤンマー農機販売,L:関戸橋,M:高塔東端です。
 なお、下画像の上赤線はひかり観音の岩面が向いている方角(東の−8°)です。この線上に太陽が上っていると、この線上のどこかに太陽光線の反射光が照らされます。下赤線はひかり観音の岩面から東の方位線です。春分/秋分時にはこの線上の東から太陽が昇ります。

    田布施街をあちこち走りまわって探した観測地点候補 ※橙線は今回通った道                   


 田布施町で、ひかり観音の岩面が向く方角にある観測地点候補は、祇園から岩田に500m位進んだ場所にあるリサイクルショップ,田布施苑から東に300mの場所にある鉄道をまたぐ陸橋,そして田布施総合支援学校でした。

  リサイクルショップから見たひかり観音      城南小学校付近から見たひかり観音
 

 ひかり観音に近づくにつれて、ひかり観音の岩肌が肉眼で確認できるようになります。西山地区に来ると、呉麓山にひかり観音の岩がはっきりと認められます。ひかり観音からの光は、夏至に最もひかり観音に近づいた場所で確認できるはずです。その場所は、6/20前後に判明すると思います。今年は、ひかり観音からの光が確かに見えることを実証し、来年はその見えるコースを確認できたらと思います。
 今後は、観測ポイントの選定と、観測日時の計画を練ろうと思います。

   田布施支援学校から見たひかり観音         高塔東端から見たひかり観音
 


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