桜がようやく満開になった今日この頃、母親の和歌山県に住む従兄弟(Uさん)のお墓参りに同行しました。U家に嫁いだ、母親の父親(小林安太郎)の姉の子供がUさんです。今年84歳になるそうです。UさんやUさんの父母は大阪で暮らしていましたが、U家は元々柳井市の阿月にありました。このため、U家のお墓が柳井市の阿月の山にあるのです。Uさんの母親(小林安太郎の姉)は、夫が亡くなった後に阿月に戻り、阿月で亡くなったそうです。ところで、Uさん老夫婦に会ったのは一昨年のお墓参り以来です。
左から、母親の従兄弟のUさん,母親,Uさんの奥様
11時頃、田布施駅に着いたUさん夫婦を迎えに行きました。我家に着くと、私,母親,Uさん,Uさんの奥様の4人で談笑しながら昼食をとりました。
戦前〜戦後にかけて、Uさんは大阪の住友商事に勤めながら苦学して夜間高校を卒業したそうです。そして、定年まで住友商事を勤めあげたとのこと。Uさんが苦学をしていた頃、Uさんの奥様は住友商事の就活に落ちたそうですが、たまたま枠が1人分空いていた住友商事のエレベーターガールに受かったそうです。そして、同じ住友商事で働いていたことが知り合うきっかけになったそうです。Uさんと奥様、美味しい話をありがとうございます。
阿月の山にあるU家のお墓に向かう 瀬戸内海を見下ろしながらお墓の掃除
Uさん夫婦は歩けるものの、長距離は歩くことができません。私の車にUさん夫婦を乗せて、柳井市阿月にある山の高台のお墓に向かいました。ペットボトル数本に入れた重い水は私が持って、一緒に山に向かって歩きました。Uさんの父母や兄弟が眠るお墓に着くと、この2年間の間に生えた草などを綺麗に取り除きました。私も草刈りなどを手伝いました。
お墓の周りを綺麗に掃除しているUさん夫婦
U家のお墓は5つ並んで立っており、一番古いお墓は文政年間(1820年頃)の年号が刻まれていました。周りにある他家のお墓を見ると、同じ年代頃のものが多いのに気が付きました。幕末に築かれた墓地ではないでしょうか。老境を迎えたUさん夫婦はいずれ、子や孫達にこのお墓を任せるようです。
職人肌で少し頑固なUさんと、それをうまく受け流していつも笑顔の奥様。何十年と苦楽を共にして老境に落ち着いた今、Uさん夫婦は穏やかで幸せな雰囲気を醸し出しています。年を重ねた老夫婦は、こうありたいものだと思います。
U家のお墓に花を飾っているUさんの奥様
↧
母親の従兄弟の墓参りに同行
↧