我家の桜もようやく満開になりました。天候が不安定ですが、時折見せる青空に桜の薄い桃色がとても映えます。風が吹くと、ときおり花びらが舞います。裏山の尾根沿いに植えてある20本位の桜が一斉に咲くと、ようやく長い冬が去って春が来たことを実感します。
これらの桜は、父親が30年位前に植えたものです。植えてから10年後頃に何本かが台風で倒れたことがあります。その頃、山に木々が少なかったため風が桜に直接当たったためでしょう。
時折見せる青空に、桜の薄い桃色がとても映える
この桜、見事に咲くようになるまでに約20年近くかかりました。桜に限りませんが、植林は成果が見えようになるまでに何年と時間がかかります。子や孫の代になってようやく収穫できるのが林業です。私が子供の頃、私の家作りのためにと何十本もの苗木を一家総出で植林したことを覚えています。その苗は確か、杉だったと思います。
山の尾根に並べるように、父親が植えた桜
父親は、林業組合や農業委員会に何年も勤めるなど林業など農業に貢献したようです。平成13年に農林水産大臣賞を、さらに平成17年に知事賞をいただました。それほど農林業が好きで、中でも木を植えることが大好きでした。今、我家の近くに孫(私の息子)の家作りのためのケヤキが何十本も植えてあります。私も私の息子も、この木をどうしたものかと考えています。直径30cm以上もあるケヤキは、伐採するだけでも大仕事です。
桜に少し遅れて満開の桃、桜より花びらが大きく色が濃い
桜以外に桃も満開になりました。桃は、桜より数日ほど遅れて満開になります。桜より花びらが大きくて色が濃いので、遠くからでもすぐに桃だと分かります。桃は花も綺麗ですが、甘くて美味しい実を収穫することができます。個人的には、実も楽しむことができる桃の方が好きです。
オキザリスの黄花 ハナカイドウの花
ところで、地面ではオキザリスの黄色い花が咲き始めました。ピンクの花は初夏に咲き始めます。さらに、ハナカイドウの花がちらほら咲き始めました。地味ですがグミの花も咲いています。赤い実を5月下旬に収穫できます。我家の木で、花の咲く順番はオウバイ,梅,ボケ,スモモ,ユスラウメ,桜,桃,グミ,そしてハナカイドウです。さらに、まだ咲いていませんが、山ツツジ,ハナミズキなどと続きます。なお、畑では収穫しなかった大根の花が咲いています。
収穫しなかった大根の花 地味なグミの花
父親が思いを込めて植えた2本の桜があります。遠くから見ると2本の桜ですが、根元は1本なのです。私が結婚した30年位前、父親が2本の桜を30cmほど離して狭く植えたのです。2本の桜が仲良く融合するようにと。
これまでささいな事で家内とよくけんかしましたが、今この桜のおかげなのか私も家内も仲良くしています。私の娘が結婚する時に、同じような桜を植えようかと考えています。
〇:30年前に父親が植えた、今は根元が1本に融合した2本の桜
↧
春爛漫、我家の桜や桃などが満開
↧