Quantcast
Channel: 東京里山農業日誌
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

田布施川沿い史跡巡りウォーキング(その8)の下見 2/2

$
0
0

 多賀神社を出ると、ひたすら緩い下り坂を歩きました。途中、1頭の猿が道を横切っていました。耳を澄ませると周りにたくさんの猿がいるようでした。猿達は木を渡っているのでしょう、がさごそと木々の擦れる音があちこちから聞こえました。
 30分位歩いていると、急な下り坂となり開けてきました。そこは余田畑地区の集落です。数軒の茅葺き屋根風の民家が見えてきます。ほっとするような落ち着いた民家ばかりです。

       ひたすら緩い下り坂を歩く          トタンで覆った茅葺き屋根が見える
 

 しばらく急坂を下ると、多賀神社への参道の立札が見えてきます。その立札近くから右への道を進みます。この近くまで来ると、東の方角に、柳井市街や柳井湾がわずかに見えてきます。そして、三ヶ岳琴石山が見えてきます。

           東の方向に、柳井市街,柳井湾,三ヶ岳,琴石山などが見える


 少し歩いて、地元の稲荷神社に立ち寄りました。本番のウォーキングではここで休憩をとる予定です。私は神社に立ち寄るときは必ず、石鳥居の建立年代を見ます。ほとんどの石鳥居には文字が刻んであります。しかしながら、この稲荷神社の石鳥居には年代などの文字が全く刻んでありませんでした。逆に、文字が刻んでいないこの石鳥居は珍しいと思います。

       余田畑地区の稲荷神社        北に岩国の山々 〇:稲荷神社の赤瓦
 

 稲荷神社で休憩が終わると、少しばかり来た道を戻りました。そして、遠くに見える山々を遠望しました。北の方角を見ると、伊陸の氷室岳岩国市の高照寺山などの山が見えました。景色を楽しむと、今度は生野方面に向かって畑生野林道を歩きました。この付近の道は、どこも歩きやすいように舗装されています。

       余田畑の整備された田畑            振り返って見た三ヶ岳と琴石山
 

 畑生野林道をどんどん進むと、光市と柳井市の境界にある峠に着きました。ここが今回のウォーキングの目的地の一つである、田布施川の源流の一つです。最東端の源流です。ただし、清水がこんこんと湧き出るような奥深い源流ではないのが、少しばかりガッカリですが。
 この峠は昔、人の行き来が盛んだっとようです。余田畑地区の人々は、余田の本庁に行く時はこの峠を越えて保生地を経由して行ったようです。古来、人は山の尾根や峠を往来していました。往来が激しい峠には茶屋が少なからずあったと聞きますが、この峠はどうだったでしょうか。

                かつて人々が、余田畑、余田本庁、生野を往来した峠


 なお、この峠の畑生野林道の木札下に側溝があります。この側溝に流れ込んだ雨水は、田布施川に流れ込んでいます。そして、峠数m東の水は柳井市の黒杭川に流れ込んでいます。
 峠を生野方面に歩いて行くと、昔田んぼだった廃田が見えてきます。付近から水を集めるのでしょう、小川の水音が聞こえてきます。

      この側溝の水は田布施川に           廃田の跡、流れる水音が聞こえる
 

 どんどん緩い坂道を下って行くと、隣りを小川が流れるようになります。そして、さらに進むと生野の平野部が見えてきます。ここまで来ると、広々としてのんびりした里山風景が展開します。生野はどの田んぼもとてもよく手入れされています。生野の方々は田んぼをとても大切にしているようです。私は、この生野を通るときにとても癒されます。好きな風景の一つです。

     広々としてのんびりした里山風景が展開する生野地区 代かき中の田んぼ


 生野地区の田んぼ道をどんどん下ると、石城山が正面に見えてきます。今は、代かきをしたり、田植えをしたり、畦道を草刈するシーズンのようです。何人かの方々が、畔や土手の草刈りをしている姿が見られました。ご苦労様です。左右の素晴らしい田んぼを見ながら歩き続けていると、大波野奥の駐車場に着きました。

                  田植え前の生野の田んぼ、向こうに石城山


 駐車場に着くと、車に乗って小行司のにこにこパークに戻りました。そして、置いていたバイクを回収して我家に戻りました。本番のウォーキングの前に、調査,下見と何度か同じルートを散策しますが、同じ道でありながら行くたびに新たな発見があります。

       田布施川沿い史跡巡りウォーキング(その8)の下見コース 2/2


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

Trending Articles