落葉樹は次々に葉が出ています。風に揺らめく萌黄色の葉は、暖かな春を楽しんでいるようにみえます。庭木に巻き付いた蔓性の雑草を取っていると、カマキリの卵に気がつきました。お味噌汁に入れる麩(ふ)に似ているのですぐ分かります。よく観察すると、小さなカマキリの幼生がたくさん孵化しているところでした。一つの卵に100匹位はいるようで、周りを見るとたくさんの子カマキリがいました。
お味噌汁の麩(ふ)に似ている卵と孵化中のカマキリ
昆虫の幼生形態には二種類あります。一つはカブトムシや蝶々に代表される昆虫です。幼生の間は芋虫で、成虫になる前にサナギになる昆虫です。もう一つは、カマキリやコオロギのように代表される昆虫です。幼生から成虫になるまで、大きさは変わりますがあまり形がかわらない昆虫です。
今回みつけたカマキリの幼生達。成虫になるまでに生き残るのは2〜3匹だと思います。平均寿命は1ヶ月も無いのではないでしょうか。それを考えると、生物界では人は異常に寿命が長いと言えます。
過酷な生存競争が待っている幼いカマキリ達
ところで、私は子供の頃に体があまり丈夫でなく、スポーツが苦手で寂しい思いをしたことがあります。そして、同じように病気がちの学友達を気にしたものでした。定年近くなった今、その学友達がその後健康に恵まれ孫までいるのを知って嬉しく思いました。
今回生まれた弱弱しい幼いカマキリ達を見ていると、病気がちだった幼い頃の自分と重なって見えます。過酷な生存競争が待っている子カマキリ達、みんな頑張って生きぬいて欲しいとつい応援したくなります。
先日芽欠きして土寄せしたジャガイモ、さらに大きく育ったため2回目の土寄せをしました。
2回目の土寄せをしたジャガイモ
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暖かな春、孵化した幼い子カマキリ達
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