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Channel: 東京里山農業日誌
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田布施町 楽しかった麻郷ウォーキング(1/2)

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 日曜日、田布施交流館から麻郷公民館までウォーキングしました。朝10時に交流館をスタートして、最初は下田布施を歩いて麻郷の奈良方面に向かいました。最初、先日このウォーキングのルートを調査中に偶然にお会いした田布施まるごと公園化計画のTさんのブルーベリー農園 花夢果夢に行きました。この農園でお手伝いしているYさんに同行してていただき、農園のご説明をいただきました。ありがとうございました。

  交流館から奈良方面へ、Let's Go!           ブルーベリー農園 花夢果夢に到着
 

 Yさんのお話では、ブルーベリーの収穫はなかなか大変とのことでした。ブドウなどはハサミで房の根本を切って収穫できますが、ブルーベリーは一粒一粒を手で摘まんで収穫しなければならないそうです。そのためコストがかかり、なかなか安価にならないとのこと。確かに、小さな実を一つ一つ摘まんで収穫するので機械化はとても無理そうです。

           ブルーベリーの収穫方法や品種などについて、Yさんに教わる


 ブリーベリー畑を見学すると、Tさんの家に向かいました。途中、道下にみえるラベンダー畑を見ました。雑草が生えていて、草取りなどの世話が大変な事が分かります。
 Tさんの家に着くと、木彫りの猫ちゃん「猫の宿」が迎えてくれました。Tさんはフィリピン取材に同行しているとのことで、しばらくは日本に帰ることがありません。このため、猫ちゃん達のための餌がたくさん置いてありました。Tさん、見学させていただき感謝します。

      迎えてくれた、木彫りの猫              ハゼの実ろうそくのお話を聞く
 

 Tさんの家にハゼ工房の看板が張ってあります。この家で、ハゼの実からろうそくを作る体験をすることができます。それらの話をYさんから説明していただきました。江戸時代、田布施の城南地区ではハゼをたくさん栽培していました。そして、そのハゼから実を取って和ロウソクを作っていました。城南では、江戸時代に栽培された和ロウソク用のハゼの大木1本が残されています。この大木は、田布施の名木の一つとして今でも大切にされています。

         ハゼ工房(Tさん宅)で、ハゼの実から和ろうそくを作る工程を見学


 和ろうそくは防長四白の一つと言われていました。四白とはお米,塩,和紙,そして和ろうそくのことです。これら四品目の生産を奨励したことにより、長州藩は戊辰戦争を戦い抜く大藩に成長しました。田布施の和ろうそくは、間接的に明治維新に貢献したことになります。
 城南小学校の子供達は、このハゼ工房で和ろうそくを作る体験を毎年しているとのことです。城南小学校以外でも体験又は見学すると良いと思います。

  ハゼの実からロウを抽出する絞り機       近くの山で、早生ブルーベリーを試食
 

 ハゼ工房を見学すると、Yさんに連れられて隣りの山に行きました。ここには、早生のブルーベリーが植えてあるとのことでした。細い山道を登って行くと、紫色に実ったブルーベリーがたくさん植えてありました。主に子供達に試食させていただきました。ありがとうございました。ついでに、早生ブルーべりーの上の畑に、養蜂されているミツバチを見学しました。秋には、甘い蜜が採ることができるようです。自然がいっぱいのTさん宅です。

   ぶんぶん飛び回るミツバチを見学             麻郷奈良の大岩に向かう
 

 ところで、私が小学生一年生になった時、Tさんのお父さんが校長先生として麻郷小学校に赴任してきました。6年生のある時、女の子達だけが早く下校することになりました。そのことに数人の男の子が怒って校長先生であるTさんのお父さんに抗議したことがありました。男の子だけが帰ることが許されず、差別されたように感じたのでしょう。その時、笑いながら校長室に招かれて諭されたことを覚えています。その時、村祭りの稚児さんの練習をするために、女の子だけが早く下校したように聞きました。
 Tさんのお父さんは、私が卒業する時に定年を迎えました。卒業式の時、自分も定年で辞めることの話をされていました。少し寂しげな最後の挨拶を覚えています。

                   麻郷奈良の大岩の前で、とても巨大な卵型の岩


 Tさんの家を出ると、麻郷の奈良地区に入りました。草地の小道を歩いて、次の目的地である大岩に向かいました。この岩は不思議がいっぱいです。どうしてここにこんな丸い大岩あるのでしょうか。
 数万年前に氷河が運んできた?古代ここは海辺でしたので津波が運んできた?タマネギ状溶岩として浸食されず丸く残った?もともとは大きな岩盤だったのが海岸の砂で丸く削れた?鬼か山姥が蹴った(笑)。たくさんの不思議が詰まった大岩です。大岩の下を少し掘ってみると、謎に少しは迫ることができると思います。

    田んぼ脇をのんびりウォーキング        草がびっしり生えた一番の難所?
 

 奈良の大岩の大きさを体現するため、岩の周りをぐるりと回ってみました。そして、少しの休憩をとりました。休憩が終わると、次に尾迫に向かいました。広々とした田んぼを左右に見ながら歩きました。途中、日本のサッカーが負けたことが分かったらしく、子供も大人も残念そうに話しながら歩いていました。
 しばらくすると、今回のウォーキング一番の難所?です。下見の時はそうでもなかったのですが、道に雑草がびっしり生えていました。伸びた草を倒しながら歩きました。しばらくすると稲荷神社に到着しました。

       桜の木に囲まれた稲荷神社          昔は巡礼他の一つだった観音堂
 

 稲荷神社に着くと立ったまま休憩をしました。この神社は、鳥居がある参道側の道が途中で切れています。今は使われない参道ではないかと思います。代わりに神社脇に作られた団地の人がお詣りするようで、団地からの脇道がひらけていました。
 稲荷神社を参拝し終わると、近くの観音堂に行きました。この観音堂の脇には古い五輪石がいくつかあります。江戸時代初期に遡ることができるお堂ではないかと思います。実際、昔は巡礼場所として知られていたと記録にあります。また、旅の僧が住んでいたとの記録もあります。

     常楽寺への長い石階段を登る           お昼休憩を取る常楽寺に到着
 

 観音堂に着いた時刻は、ほぼ正午でした。このため、お昼休憩をとる予定の常楽寺に急いで向かいました。15分位急ぎ足で歩くと、常楽寺併設の麻郷幼稚園が見えてきました。そして、長い石階段が道傍に見えてきました。その階段を登ると常楽寺です。

                 お寺内の広い畳のお部屋で、お昼休憩


 下見時にこのお寺でお昼休憩するとお伝えしてはいたのですが、今回ご住職のお計らいで、なんとお寺内に案内されました。そして、広い畳のお部屋でお昼をとることができました。本当にありがとうございます。常楽寺の方のお心使いに感謝いたします。

                  スタートした田布施交流館からお昼休憩した常楽寺までのコース


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