父親が使っていた耕運機が突然壊れてしまいました。耕耘している時に、パタリとエンジンが止まってしまったのです。エンジン始動時に動かないことは少なくありませんでが、耕運機を動かしている時に止まるのはそう多くありません。動いている時に止まる現象は、去年小麦を刈り取り中の稲刈機故障と同じです。またかと思いながら、耕運機のプラグを抜いて確かめると、やはり火花が飛びません。つまり、CDIの故障です。
パタリと止まった耕運機 プラグを抜いて火花確認
この故障を直すには、CDIを交換するしかありません。そこで、日が照る中で耕運機を分解することにしました。以前CDIを交換した耕耘機は小型でしたので分解は比較的簡単でした。しかし、この耕運機はCDIを露出するにはいろいろな部品を外さなければならず分解が大変でした。
最初に耕耘機の上部カバーを取り外しました。この耕運機は、今から28年前の昭和61年に父親が購入したものです。その後一度も手入れしてこなかったため、ネジが固く締まっていました。普通の手回しドライバーで回りませんでした。そのため、インパクトドライバーを使ってネジを緩めました。
インパクトドライバーを使って取り付けネジを緩めた上部カバー
続いて、耕耘機の前部カバーを取り外し、燃料コックを守るカバーを取り外しました。そして、燃料コックも取り外しました。燃料コック付近は込み入っているため、手や指が入らず困りました。それでもなんとか燃料コックを固定しているネジを外しました。
燃料コックを守るカバーの取り外し 燃料コックを止めるネジを外す
さらに、風をフィンに送る冷却ファンカバーを取り外しました。このカバーを取り外して初めて、CDIを露出させることができます。上部カバー固定板を外して、冷却カバーを直接止めているネジを数個取り外しました。それぞれ細かな取り外し作業で、しかも炎天下の作業なので、さらに中腰の姿勢での作業です。何度か休憩を取りながら作業を続けました。
上部カバー固定板の取り外し 冷却ファンカバー固定ネジを取り外し
最後に冷却ファンカバーを取り外すと、CDIがやっと見えてきました。これで、この壊れたCDIを取り外すことができます。このCDIに到達するまでに、上部カバー、燃料コック保護カバー、冷却ファンカバーなどの部品を次々に取り外しました。外したネジ類は20個位はあったでしょうか。指の先がだいぶ汚れました。次に故障したCDIを取り外して、新しいCDIと交換しなければなりません。
冷却ファンカバーを外すと、故障したCDIが顔を出す
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クボタ製耕運機 TMA31の修理(CDI交換) 1/3
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