先日、ある新聞のコラムに、会津藩と長州藩について書きました。
読んだ方は少ないと思いますが。
「去年、私は息子達と福島県の会津若松市を旅行しました。そして、会津藩のお城だった鶴ヶ城も見学しました。予想にたがわず、幕末の史跡がたくさん残っていました。白虎隊の悲劇のような史跡がたくさん残されていました。その史跡を訪ねると、長州藩の奇兵隊と思われる隊旗や弾跡なども展示されていました。
会津若松市の鶴ヶ城 2013.10
一方この春、息子と萩市を一泊旅行しました。松下村塾など明治維新に関わる史跡を訪ねました。長州藩の苦難の歴史と明治維新を成し遂げた栄光の歴史がたくさん展示されていました。そこで、会津藩に関わる物がないかと丹念に探しました。しかし、なかなか見つかりませんでした。半ば諦めていた時、偶然発見しました。それは、明倫館小学校校庭の北隅にありました。会津藩の藩校だった日新館から贈られた楷(かい)の木でした。孔子にまつわる珍木とのことで、立派な木に育っていました。
ところで、戊辰戦争ははるか昔の歴史だと思っている方が多いと思います。しかし、はるか昔の出来事が、心の中にひっそりと潜んでいることがあるのです。私の家内の父親は、会津藩があった福島県出身です。私は長州藩だった山口県。私の父親と家内の父親は、一度も顔を合わせることがありませんでした。そして、仲直りすることなく二人とも亡くなってしまいました。」
明倫館小学校校庭の北隅にある、日新館から贈られた楷(かい)の木
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とある新聞のコラム 会津藩と長州藩
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