香港に来たときは、気候が合わず体の調子が悪くなるのではないかと少々不安に思っていました。ところが、東京の夏と比べてそれほど変わりませんでした。食事の面では、果物がとても美味しかったことです。特にマンゴーは美味しく、すっかりこの果物のファンになりました。気候と美味しい果物のためでしょうか、香港にいる間ずっと快調でした。
看板がとても派手な九龍の道路 香港歴史博物館の全景
この日は香港歴史博物館に行き、帰国時のお土産を買う日です。まず初めに香港歴史博物館近くで朝食をとりました。少しの間の談笑後、香港歴史博物館に行きました。私は地方の郷土館に勤めていますので、建物を見ただけでこの香港歴史博物館がとても立派であることが分かりました。そして、どんな展示物がどのように展示されているがとても興味がありました。
香港歴史博物館前にて、私と家内
博物館の入口で入場料を払うと中に入ることができます。中国語,英語,そして日本語のパンフレットがありました。日本人の香港観光ルートの一つにこの香港歴史博物館があるのでしょうか。たくさんの日本人が訪れるのでしょう。中国語と日本語のパンフレットを取りました。
香港歴史博物館の玄関 日本語のパンフレット
博物館の中に入ると、息子か誰かが外国語で解説してくれる機器があることに気が付きました。そこで、数台のその機器を借りました。この博物館内の展示箇所に書かれた番号を入力すると日本語で説明してくれるのです。訪れる外国人に対する親切な計らいだと思います。
しかし、最初この機器で説明を聞いていましたが、展示物に書かれている中国語(漢字)をじっくり読んだ方が私に合っていることが分かりました。このため、後半はあまりこの機器を使わなくなりました。私は。漢字を読めることのありがたさをこの博物館で実感しました。
博物館の入口にて、〇は日本語で説明してくれる機器
順路の最初は、数億年前の香港です。地殻変動か何かでできた石や地層などが展示されていました。そして、数万年前に住んでいた原人などの展示へと続きます。そして、展示物の中で嬉しいものを見てしまいました。田布施郷土館にも展示してある唐箕です。この農具は、「唐箕」の名前のとおり中国から日本に渡ってきた農具のようです。この香港で「唐箕」に出会うとは思ってもみませんでした。
香港で昔使われていた農機具展示コーナーに置かれていた唐箕
昔の農機具展示コーナーを過ぎると、中国古来のお祭りや風習のコーナーがありました。京劇は、北京などの大都市の演劇だと思っていましたが、普通の農村などでも田舎京劇として楽しまれていたようです。
しばらく展示物を見ていると、近代の歴史が展示してあるコーナーに来ました。南京条約,北京条約,アヘン戦争など中国の苦難の近代史が数多く展示されていました。東アジアの人特に中国の人ならば、この時代の展示物を見て何かつらい思いに駆られるのではないかと思います。
田舎京劇の展示物 南京条約の証書
この博物館では香港の近代史がとてもよく説明されていました。特に欧米列強との紛争の結果、南京条約や北京条約などで香港やマカオが咀嚼されていって経過がよく分かります。ある展示物コーナーで孫文の書に出会いました。そして、香港の日本占領時代のコーナーも見学しました。日本人の私としては少々重いコーナーですが、展示物や説明を丹念に見ました。
何か重みが感じられる孫文の書 日本占領時代の展示物コーナー
中国近代史の展示物を見学する合間に、香港の昔の生活にも触れました。良かったのは水上生活者が使っていた船が、一艘まるまる保存展示されている部屋です。1家族が生活できるジャンク船が一艘展示されていました。東南アジアではまだ水上生活者がいるようですが、香港はもう過去のものになっているようです。日本にもかつて瀬戸内海などに水上生活者がいましたが、どこかに展示されているのでしょうか。
1家族がかつて生活していた小型のジャンク船
香港歴史博物館には3時間位いたのですが、時間が全然足りません。展示物を見ていると、「早く行こう!」と家族から催促されてしまいました。時間がかかる理由は、説明文である中国語を読み解くことに時間がかかることです。今度また香港を訪問することがあれば、じっくりと1人でこの博物館を見学したいと思います。
見よう見まねで香港式食事儀礼 美味しそうな中華料理を前に
香港歴史博物館を出ると、しばらく歩いて中華レストランで昼食をとることにしました。やはり、丸いテーブルに座って食事をしました。香港式食事儀礼に従って、見よう見まねで配られて椀を軽くお茶で洗いました。そして、出された中華料理を取りながら食べました。日本で見る中華料理と比べて、その品数が豊富です。知らない素材が多く使われているようでした。
美味しそうな中華料理を前に、自然に笑みがこぼれる
食事を済ませ中華レストランを出ると、お土産を買うために九龍の繁華街を回りました。いろんなお店があって戸惑います。そして、あるお土産専門店に入りました。ところが、そこで私は失敗してしまいました。つい日本にいる気分で大きな箱のお土産をたくさん買ってしまったのです。Cさんからも茶器などのお土産をたくさんもらっているため、とてもカバンに入りきりません。家内や娘から「どうやってこのお土産、カバンに入れてもって帰るの!」などと、怒られてしまいました。やれやれ。
お土産を買って帰ったシェアハウスの最後の夜、購入したお寿司を夕食にしました。明日は、お土産を満載して帰国です。
お土産を購入した香港九龍の繁華街
↧
楽しかった香港旅行4泊5日(4/5)
↧