先月の8月、ある新聞のコラムに、怠け者のアリについて書きました。
全てのアリは働き者のように見えます。しかし、2割程度のアリは見えない所で怠けているそうです。でも、その怠けている理由とは。
読んだ方は少ないと思いますが。
怠け者のアリ達
「 夏になると地面で働いているアリをよく見ます。そのアリ達、その2割ほどが実は怠けているそうです。人間の世界では、「怠けている」と聞くとマイナスのイメージで取られてしまいます。
しかし、その働かないアリ達は怠けているのではなく実は待機しているそうです。つまり、その休んでいる状態がアリ社会に柔軟な余力を持たせているのです。天敵に襲われたりしてアリの数が減ると、待機していたアリ達は働き始めるそうです。アリ達は、毎日非常なリスクと隣り合わせに暮らしています。そのリスクを減らすための自然の知恵なのです。
人間の世界にも似たような知恵があることに気が付きます。例えば、一週間のうちの土日曜日の割合は約2割です。この割合は、休んでいるアリの割合ととても似ています。偶然の一致なのでしょうか。
田布施町の灸川近くに住む野生の亀、怠け者の亀はいるのかな?
人間にとって休日は、豊かな生活を実現するためのゆとりとして必要不可欠です。ブラック企業などのように休みも惜しんで働く姿は、もはや無機質なロボットです。うつになったり体に変調をきたしたりするのは、生身の人間の正常な反応なのです。ゆとりを効率が悪いと考えるのは人間だけのようです。
アリの世界では、巣のそばにどんなに餌が豊富にあっても、アリ全てを動員して働きません。アリの世界では効率100%はないのです。」
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とある新聞のコラム 怠け者のアリ達
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