田布施のあちこちを散策していると、道沿いにいろいろなお地蔵様が安置されていることに気が付きます。今は信仰心がある人が少ないため、それらのお地蔵様に花を手向ける人はお年寄りぐらいのものです。このため、山の中に取り残されたり,朽ち果てたり,撤去されるなど忘れ去られたものが少なくありません。
先人が信仰したであろうお地蔵様の戸籍簿を作ってみようかと思っています。戸籍を作るにあたって、写真,地域名,場所(北緯東経),由来,効能,呼び名などを近所の方に聞く必要があります。その最初として11月26日に、Yさんと一緒に麻郷公民館から麻里府上組まで歩いてみました。そして、主に国道188号線沿いのお地蔵様を調べました。
麻郷郵便局の川向いのお地蔵様 撤去された蓮輪のお地蔵様跡
北緯 33°55'55.25 北緯 33°55'42.96
東経132°02'47.27 東経132°02'53.55
一番目のお地蔵様は、麻郷郵便局の川向いにあるお地蔵様です。台座に十九番と刻んであります。何の番号か分かりせん。巡礼ルートの番号ではないかと思われます。次に蓮輪に行きました。蓮輪公会堂のはす向かいにあったはずのお地蔵様、今は屋根も柱もお地蔵様そのものも無くなっていました。どこにあるのでしょうか。隣家を整理した時に撤去されたようです。
浜城の大日如来地蔵 幕末の漢学者亘理南山の石碑
北緯 33°55'36.61
東経132°02'53.24
続いて浜城に行きました。ここには、私もよく知っているお地蔵様があります。花が生けられており、地域の人々に大切にされていることがよく分かります。巡礼ルート(麻郷詣り)のポイントの一つです。大日如来と書かれています。すぐ近くに江戸時代後期に漢学者として教育にあたった亘理南山の立派な石碑があります。
南周防大橋近くのお地蔵様 戎ヶ下のお地蔵様
(右側に引っ越し用の建屋あり)
北緯 33°55'21.66 北緯 33°55'01.74
東経132°03'03.34 東経132°03'08.22
続いて南周防大橋近くにあるお地蔵様に寄りました。不思議なことに、お地蔵様が安置されて建屋の右隣りに、お地蔵様様がいない建屋がありました。もともと2体のお地蔵様が安置されており、何らかの理由で右のお地蔵様が撤去されたのかと思っていました。そこで、お地蔵様向かいに住んでおられ、毎日のようにお世話をされているKさんに少しばかりお話を伺いました。すると、左のお地蔵様を右に引越ししてもらう予定の建屋だそうです。しかし、いまだに引っ越しが決まらないそうです。
戎ヶ下お大師様のお地蔵様(一部)
北緯 33°55'06.83
東経132°03'00.75
さらに道を進むと、戎ヶ下に入りました。その道筋にあるお地蔵様は地域の方々にとても愛されているようでした。口に紅が塗ってあり、綺麗な花が生けてありました。続いて、戎ヶ下のお大師様に行きました。そこにはたくさんのお地蔵様が並んでいましす。全部数えれば100体位はあるのではないかと思います。
麻郷~麻里府のお地蔵様調査ルート
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田布施町 麻郷~麻里府 お地蔵様調査(1/2)
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