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Channel: 東京里山農業日誌
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念願かなって製粉機をついに購入、組み立て

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 これまで、小麦などの製粉は石臼や手回し式の製粉機を使っていました。石臼手回し式製粉機は、イベントなどで子供達にもよく使わせていました。イベントならば面白くて良いのですが、日常的に必要量の小麦粉を得ようとすると腕や手がとても疲れます。食べる量の粉をすぐに挽こうとすると、効率良く製粉できないのです。昔このような器具を使って製粉していたのかと思うと、頭が下がります。

       かつて使っていた石臼             よく使った手回し式製粉機           
 

 田布施町周辺に製粉所がないかどうか調べましたが無いようでした。そもそも、精米機も含めて製粉機を他者に使わせることを嫌うことが分かりました。その理由は、別の種類の粉が混じるからです。そのたびに製粉機を分解して粉を取り除かなければなりません。また、ある程度以上(20kg以上)の量がないとダメなことも分かりました。私が作っている小麦はパン用です。うどん用やまんじゅう用の製粉、あるいは米粉を作っている方の気持ちからすれば使って欲しくない理由がよく分かります。そこで、4ヶ月分のお給料を溜めて購入しました。決して安くはありませんでした(10万円未満)。

                    届いた、モーター駆動の製粉機


 手回し式の製粉機は、軽いので片手で持ち運びできます。しかし、このモーター駆動の製粉機はとても重く、両手でやっと持つことができます。箱の中を見ると、味噌作り用と餅つき用の部品が付属品として入っていました。今のところ製粉しか使う予定がないため、製粉用の部品を取り付けることにしました。手回し式を大きくしたような臼部品でした。

                     製粉用臼(メス型)を取り付け 


 市場に出ているモーター駆動製粉機のほとんどは、蓋に粉の荒さを調整するネジがあります。今回購入したものは、いったん蓋を外さないとそのネジが出てきません。少しばかり面倒のようですが、手回し式の苦労に比べたらたいしたことはありません。近いうちに、今年収穫した小麦を製粉してみようと思います。三回程度通せば粉になると思います。プロ用の製粉機ではないため微粉にはならないと思います。なんとかパンやうどんを作ることができる程度で良いと思っています。

      製粉用臼(オス型)を取り付け          小麦の流入調節部を取り付け
 

 ところで昔、山梨県の山間地域に住む古老に石臼の目砥ぎ方法を習ったことがあります。そして、古い鍛冶屋さんに一つだけ残っていた石臼の目砥ぎ専用の金具を購入しました。石臼を使っていると、だんだん製粉の効率が悪くなります。このため時々、目砥き屋さんに調整してもらいます。今時、石臼の目を調整できる人は皆無だと思います。そもそも石臼に目砥ぎ調整が必要であることすら知らない世代ばかりになってしまいました。そこで私は、石臼の隙間調整方法や目砥ぎ方法などを歴史記録として残そうかとも思っています。

                 左側のカバー下に、製粉された小麦が落下


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