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Channel: 東京里山農業日誌
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徒労に終わるか?期限外原木にしいたけの植菌作業

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 寒い日々が続いていますが、今回はしいたけの植菌作業をしました。植菌したこならの原木は、実は初夏に伐採した期限外の原木です。本来ならば、冬に伐採して春までに植菌します。どうしても初夏に伐採しなければならなかった木を原木にしました。伐採した木が夏の雨露を経由したため、しいたけ以外のキノコなどがすでに繁殖しているようでした。植菌するには適しませんが、ダメ元で作業しました。

       原木に植菌する穴を開ける          穴にしいたけの駒を挿入
 

 初夏に伐採した後、せめて室内に運び込んでいれば良かったのですが、そのまま野外に放置していました。そのため、夏の間にだいぶ雑菌で汚染されていることが分かります。中には、小さなキノコが生えている原木もありました。打ち込んだしいたけが、原木に着生して成長することができるでしょうか。

     手で打ち込む植菌用の槌                交換可能な槌の先端
 

 ところで最初、手でしいたけの駒を打ち込むための槌を使いました。原木に槌を叩きつけると穴が開きます。その穴にしいたけの駒を入れるのです。電気が使えない山の中では、この方法を使います。次に、電動ドリルを使って穴を開ける方法もしました。この方がスルスルと穴を開けることができるので作業的にとても楽です。

         日が陰る場所に、しいたけの駒を打ちこんだ原木を交互に積む


 しいたけの植菌作業で一番大変なのは、原木の移動です。原木を山から降ろして植菌を終え、再び山に持っていくのです。そして、雨が直接かからない場所に井形に積み上げていきます。特に根元から取った原木はとても重いので腕が疲れます。雑菌に犯された原木ですが、果たして来年か再来年しいたけが出るでしょうか。冬の間に伐採して冬の間に植菌すると言う決まりを守らなかった作業でした。結局徒労に終わったかも知れません。もし、しいたけが生えなければ、薪にでもしようと思います。

     しいたけの菌駒を次々に打ち込む       原木全体を通水シートで被覆
 


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