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Channel: 東京里山農業日誌
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古いクボタ製発動機BHBの修理(3)

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 前回、発動機の動輪の片方を外しました。そして、外した動輪側にある点火装置関連を調査することにしました。最初、点火装置からの高圧電線がどようにプラグにつながつているか調査しました。すると、プラグキャップを使ってつなげる構造ではなく、ネジを使って直接プラグにつなげる構造になっていました。

    ネジを使って直接プラグに接続          被覆がはがれた高圧電線
 

 次に高圧電線が点火装置からプラグに向かう途中で被覆がはがれていました。これでは、この箇所で高圧が漏れてしまいます。これでは、プラグで高圧な火花が飛ばず発動機は点火されず起動しません。少なくともこの高圧電線は交換しなければなりません。次に、点火装置が正常に発火しているか調査しました。

             マグネトーのバネの部分、正常にパチンと音をたてる


 高圧電気が出ているかどうかは普通プラグを外して調べることができます。しかしこの発動機はプラグがとても大きく、専用のナット回しを待っていないため外せません。このため、プラグにつながる部分にカメラのストロボ発光装置をつないで調べてみました。もし、高圧電気が出ているならば、発光するはずです。しかし、マグネトーを回してもさっぱり発光しません。やはり、高圧は出ていないようです。

     カメラのストロボ発光装置       高圧電線を発光器につなぐも発光せず
 

 高圧電気が発生しない原因の多くは、マグネトー内の高圧コイル断線かポイント不良です。そこで、マグネトーを分解して調べてみることにしました。まずは、高圧を発生するためのポイントを調べると、特に問題はありません。やはり、高圧コイルの断線が原因のようです。

    マグネトーポイント部の蓋を外す        ポイントの接点を調査
 

 高圧コイルを調べるために、高圧電圧を引き出す電線や高圧コイルを覆うカバーを外してみました。カバーを外すと、高圧コイルが見えました。この高圧コイルの抵抗を測定することによって、断線しているかどうか分かります。

              高圧コイル部分を覆うカバーと、高圧電線の引き出し部


 高圧コイル部分を露出してテスターで抵抗を測定しました。すると、予想したとおり抵抗は無限大でした。これは高圧コイルの断線を示しています。マグネトーを直すための方法として、一つには、高圧コイルの巻き直しする方法があります。コイルを巻きなおすには、まず高圧コイルのためのエナメル線(径0.05mm程度)を手に入れます。その上で時間をかけて丁寧に巻きなおす必要があります。もう一つの方法は、お金がかかりますが正常なマグネトーを手に入れて取り替える方法です。以前発動機を直したときは、後者の方法である正常なマグネトーと交換方式で直しました。どちらの方法で直すか、ゆっくり考えようと思います。

        発動機の銘板                    抵抗を測るも抵抗∞
 


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