春,夏,秋と育てていたサトウキビ2種を収穫しました。まず最初に収穫したのは、周防地域の瀬戸内海側でサトウキビと呼ばれていた作物です。正確にはサトウモロコシです。種が茶色に実る今頃に収穫します。収穫するのは穂と茎です。高さ3m以上に育ったサトウキビの根本をバッサリ切って、押し切りで30cm位の等間隔に切断します。
サトウキビの穂 茎を30cm等間隔に切断 収穫した何本もの茎
収穫した穂は束ねます。束ねた穂はしばらく天日乾燥させます。山梨県棡原村では、近種のタカキビを斜面の畑にたくさん作っていました。その穂を収穫した後、天日干しして脱穀します。精白してから団子を作るのです。私が八王子に住んでいた頃、その穂を脱穀して、さらに精白して食べてみました。ぼそぼそして美味しくはありませんでした。調理方法を工夫すれば、美味しく食べることができるのではないでしょうか。
サトウモロコシ茎の表皮を歯でこじるようにして剥ぐ
収穫した茎は、芯の甘い汁を吸います。汁の吸い方ですが、最初茎の表皮を歯でごじるようにして引き剥します。そして、芯の部分を歯が咬みながら、甘い汁を吸うのです。今の時期が一番甘く、コーヒーやジュースのシロップとしても使えます。さらに、煮詰めると水飴状の砂糖を作ることができます。
取り出した茎内の芯 汁を吸った後のカス 収穫した穂
次に、正真正銘のサトウキビの収穫をしました。今年は、成育が思わしくありませんでした。肥料が足りなかったのか、害虫の芯食虫にやられたからかも知れません。同じように茎を根元から切りました。そして、押し切りで30cm位の等間隔に茎を切断しました。
今年は、成長が思わしくなかったサトウキビ
同じように茎の表皮を剥いで、かじってみました。すると、今年は甘みがやや足りないです。ただ、表皮が柔らかいことと、水分が多くジューシーなことです。煮詰めれば黒砂糖になります。来年はたくさん栽培して、黒砂糖を作ってみたいと思います。
柔らかい茎の表皮 茎の芯の部分 糖分を吸った後のカス
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サトウキビ2種の収穫、茎をかじって甘い汁を堪能
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