この秋に、田布施西小学校の西の寺子屋で子供達に生藍染めを体験させる計画を立てています。そのために藍を育てているのですが、今年田布施にやってきた地域協力隊員のK君がある日郷土館にやってきました。
藍染めの方法を説明しているk君と、それを聞いている参加者の方々
彼は麻里府小学校跡地で藍染めを計画しているとのこと。私が藍染めをしていることをどこかで聞いたようで、彼の藍染めに協力することになりました。私は藍染め当日に、植物としての藍の解説や藍の葉を使って直接染める生藍染めの話をすることになりました。
持ってきた布を、楽しそうに藍染めする参加者の方々
藍染め当日の最初、k君は大きめのタライに水を入れ、続いて藍の染料が入っている袋を開けてタライに入れ始めました。入れるとさっと水が青く染まります。すべてのタライに藍の染料を入れ終わると、k君は藍染めの方法を参加者に説明し始めました。その時、私の紹介もありました。
最初、布を水洗い 藍が入ったタライに浸ける 最後に水洗いして乾燥
参加者には私の知った方々が多くいました。そのため、藍染めを見ながら談笑しました。私の見る限り、大人よりも子供達の方が興味津々で染めていました。藍は繊維を染色するのですが、気を付けないと飛び散った染料が皮膚も青く染めてしまいます。しかしながら、特に男の子は手袋をするのが面倒なのか、皮膚が青くなることが気にならないのか、しばらくすると手袋を脱ぎ捨てて染色に夢中になっていました。数日間手足が青いままとなりますが、毒ではありません。楽しい体験になったのではないでしょうか。
大人よりも子供達の方が藍染めに夢中、なんだか楽しそう!
藍染めが一区切りついた時、私は植物としての藍について解説しました。その説明のため、今育てている藍一株を植木鉢に入れて持ってきました。そして、タデ科であることや、葉が枯れるとやはり青くなること、タデ科固有の地味な花が咲き、種が取れることなどを説明しました。もし来年、種から藍を育てたい方には、この秋に私が種を採種して差し上げることにしました。持ってきた藍一株は参加者の一人に差し上げました。
男の子達も楽しそう お母さんと一緒に藍染め お母さんと娘達も
今回の藍染めは、染めることが中心で絞り染めなどはあまりしませんでした。しかし京都などで行われている本格的な藍染めでは、切り絵と糊を使って見事な模様を付けたりします。次回藍染めをするときは、絞り染めに加えて、蝋を使って模様を付けるなどするとさらに良いと思います。あるいは、藍以外の自然の染料を使ってみるのも良いかと知れません。子供達の夏休みの課題に染物を取り入れても良いかも知れません。
参加された方々全員が藍染めを楽しんでいました。暑い中、企画したk君も参加した皆さんもお疲れ様でした。
皆さんが藍染めした、乾燥中の布や服の数々
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田布施町 地域協力隊員による藍染め体験のお手伝い
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