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Channel: 東京里山農業日誌
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中央アルプス木曽駒ケ岳周辺を1泊2日登山(2/6)

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 駒飼ノ池からは、アドベンチャーな道となりました。熊を気にしながら笛を吹きつつ歩いていると、急な下り坂が出てきました。そんな場所にはハシゴがかかっています。家内達は後ずさりするようにしながら、ハシゴを恐る恐る降りていました。私は過去に何度もハシゴや鎖場を経験したため、すんなりと降りることができました。

 急な斜面を這うように   雨が降るとカッパに着替え  やっと濃ヶ池に到着
  

 駒飼ノ池を通り過ぎる頃、雨がパラパラ降ってきたためカッパを羽織りました。そして、30分位歩き続けると、ようやく濃ヶ池に着きました。池とは言っても、春の雪解け時に大きな池になるようでした。今回は夏だったため、小さな池になっていました。この池で小休止しました。休みながら南側にそびえる馬ノ背を眺めました。

            木曽駒ケ岳の馬ノ背をバックに、濃ヶ池で


 濃ヶ池からはずっとハイマツの連続です。ハイマツの木立の間を縫うように歩き続けました。雨が降っていたためハイマツの葉が濡れていました。その滴を手や腕で触りながら歩くと、冷たくて気持ち良いこと!しばらくハイマツの間を歩いていると、霧が晴れてきました。すると、遠くの景色が見えるようになりました。

          霧が晴れると、遠くの山々が見通せる


 しばらく歩くと、濃ヶ池分岐に着きました。ここから左に行くと木曽駒ケ岳馬ノ背に、右に行くと西駒山荘方面に行きます。迷わず右に進路を取りました。少し歩いて広い場所で休憩を取りました。ここまで来ると、西駒山荘は遠くありません。遭難の碑のそばを通って西駒山荘に直行しました。しばらく歩くと、霧の向こうに西駒山荘が見えてきました。

 ハイマツの間を歩く     濃ヶ池分岐近くで休憩   霧の向こうに西駒山荘
  

 西駒山荘に着くと、濡れたカッパなどを隣の避難小屋に干しました。この避難小屋は大正2年の遭難を契機に建てられました。その古さゆえに、今は記念物に指定されているそうです。手続きを済ませると、寝泊りする二階に案内されました。歩き続けて疲れたため、布団を敷いてしばし休憩をとりました。

 避難小屋でカッパを脱ぐ    受付を済ませる     布団を敷いて休憩
  

 体が休まると、西駒山荘の周りを散策しました。そして、あちらこちらに咲いている高山植物を見ました。山荘の裏に燃料缶がたくさん置いてありました。そして、ヘリコプターで運ぶ機材がたくさん置いてありました。この日は、天候不順だったためヘリコプターが飛来しなかったそうです。トイレは簡易型で、紙に用をたした後に丸めてドラム缶に入れます。その使用済みの紙は、ヘリコプターで下界に運ばれ処理されるとのこと。このような方式のトイレは初めてです。三ヶ月間だけ開く山荘だからでしょう。

         元気いっぱいの笑顔、談笑しながら楽しい夕食


 今回泊まった西駒山荘は、山荘と言うよりも喫茶ロッジのようでした。2年前に建て替えたそうで、今風で女性向きに作られているように思いました。食堂はまるで喫茶店のようです。もちろんテレビもあります。晴れていれば、窓から絶景を眺めることもできます。食事を終えてしばらくした後、午後8時になると消灯になりました。

            8月18日に歩いた木曽駒ケ岳のコース


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