トランジスタラジオを修理する時、修理開始前に能動素子であるトランジスタについて、その規格を調査します。それにのっとり、真空管の規格について調査しました。ただ、真空管の規格表を持っていないため、一部しか調べることができませんでした。特に、私が知らない真空管についてはインターネットで調査しました。
不思議なラジオ付き小型アンプのシャーシ、丸と四角が真空管
使われている真空管は、MT管が6BE6,6BD6,6AV6,12AD7,12BH7A,GT管が6GB3Aが2本,そして5GK20です。抜けて無い真空管はMT管のVR105です。よく知っている真空管の他に、見知らぬ真空管がありました。GT管は使ったことがないため、知らない真空管ばかりです。
2極3極管6AV6 低雑音双3極管12AD7 双3極管12BH7A
まずはラジオ用のMT管6BE6,6BD6,6AV6は、私も使ったことがあります。しかし、MT管12AD7,12BH7Aは使ったことがありません。私が持っている古い真空管規格表にはありません。しかし、このミニアンプはマイクを使って拡声器を駆動したと思われます。そのため、プリアンプ用に使われている真空管ではないかと思われます。
5極管6BD6 整流管5GK20 電源トランス
続いて、整流管に見慣れない真空管5GK20使われていました。これまた、真空管の規格が分かりせん。大電力のアンプですので、大電流を整流をするための全波整流管なのでしょう。最後に、電力増幅用のGT管6GB3Aが二本使われています。プッシュプル構成になっているのでしょう。
6GB3Aのソケットを外す 電力増幅用6GB3A
最後に、抜けて行方不明の真空管が1本ありました。たまたま、このアンプの裏側に真空管の名前が書いてありました。これまた初耳の真空管VR105です。インターネットで調べてみると、定電圧真空管でした。数字から、105V定電圧なのでしょうか。もう少し調べないと、修理に不安が残ります。
このミニアンプに使われている真空管などの配置、四角は定電圧真空管VR105
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古いNEC製 真空管式ラジオ付き小型アンプ(S-101M)の修理(2/x)
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