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Channel: 東京里山農業日誌
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思いがけず、また干柿作り(2/x)

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 大量の渋柿です。勤務の合間を見ながらせっせと皮を剝いています。包丁を使ってもよいのですが、私はピラーを使うことにしました。皮を薄く剥ぐことができるからです。ピラーが良いもう一つの理由は、へたを中心にピラーをくるりと回すと、へた周りの皮を綺麗に剥ぐことができるからです。皮を剥ぎながらこのことに気が付きました。

      剥いだ皮を足元の箱に落としながら、次々に渋柿の皮を剥ぐ


 子供の頃に渋柿を作っていたことがあります。しかし、我家は渋柿農家ではなかったためそのノウハウがありませんでした。縄で吊るしたり、竹串で団子のように刺したりと、様々の干柿を作りました。しかし、数割はカビが生えてしまいました。そのため、だんだん作らなくなりました。もっぱら干柿は買うものになってしまいました。そのため、柿と言えば甘柿となってしまいました。

  へたをむしり取る    へたを中心にピラーを回す  へた周りが綺麗に剥ける
  

 かつて、田布施町は干柿の名産地でした。明治・大正時代に大波野柿のブランドで売り出していました。その作り方を知りませんが、その名残の大波野柿の大木が数本。大波野地区の上段や惣津などに残っています。田布施の名木の一つにもなっています。ざっと見たところ西条柿の一種のように思えます。大波野柿のブランドはどうして消えてしまったのでしょうか。残っている大波野柿の枝を取り木して栽培できないものかと思っています。

  全体の皮を剥ぐ      皮を剥ぎ終わった渋柿    吊るす順に並べる
  

 渋柿の皮を剥いでいて面白い発見をしました。それは、婆さまが渋柿の皮剥ぎ名人だったのです。話を聞くと、麦畑の場所にかつて渋柿をたくさん植えていたそうです。その渋柿をたくさん収穫しては干柿を作っていたとか。交流館に出す話もあったそうです。麦畑の端に残っている数本の痩せた渋柿はその名残のようです。周りの木を伐採して日当たりを良くすれば、再び渋柿を収穫できるようになるに違いありません。

  九十歳の婆様の前に置いた渋柿       器用に包丁で渋柿の皮を剥ぐ
 


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