今年の春、糸紡ぎ用にリネンの種を蒔いてみました。夏に収穫してみましたが、とても糸にできるような繊維ではありませんでした。そもそも、少ししか繊維が取れないのです。ある方から「関西では秋から初夏にかけて育てた方が良いのでは。」とのお話を聞きました。麦のように秋冬で育てた方が良いのかも知れません。それを試すため、今回種を蒔いて冬越ししてみることにしました。
10日ほど前に種まきして、発芽したリネン
そもそもリネンの繊維の取り方がよく分かりません。欧米では、収穫した繊維を水に浸けて腐らせるようです。その後、干して繊維分だけを取り出すようです。田布施では、戦後の一時期ラミーと呼ばれる繊維植物を栽培していたとの記録があります。そのラミーとリネンの違いも良く分かりません。漢字で書くと、ラミーは苧麻でリネンは亜麻です。また、古代においては日本では広くカラムシと呼ばれる繊維植物を採種していたようです。カラムシは今でも田布施のあちこちに雑草としてたくさん生えています。今回発芽したリネン、来夏に繊維が取れるでしょうか。
乾燥したリネン 丸粒一つが種子の集まり 粒を砕いて蒔く
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リネン(繊維植物の一つ)の種まきと発芽
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