数年前から、綿の栽培,綿繰り,糸紡ぎ,織りをしています。この作業のうち一番手ごわいのは糸紡ぎです。一定の細さの糸を安定して紡ぐことがなかなかできません。多少の太さの違いは味わいがあってよいのですが納得できません。糸紡ぎを始めたばかりの方は、みなそう感じているのではないかと思います。そこで、糸紡ぎを練習するための低回転スピンドル装置を作ってみました。あくまで練習用として。
低回転一定速度でスピンドルが回る糸紡ぎ練習機
糸紡ぎの要領は、右手でスピンドル又は糸車を回し、左手で綿から糸を繰り出します。その連携が合わないと良い糸が紡げません。そこで、右手の代わりに一定回転でスピンドルが回る糸紡ぎ練習機を作ってみることにしました。これを使うと、左手による糸の繰り出しに気持ちを集中できます。モーター及び低回転ギアを使って製作しました。工夫したところはスピンドルの先端です。糸を紡ぐための鍵状の針金を取り付けました。
低回転モーターとギア 先端に鍵状針金 簡易な紡錘車取り付け
そして、紡いだ糸がギア側に寄らないように紙製の紡錘車を取り付けました。そして、電池とスイッチを取り付けました。完成すると、実際に糸を紡いでみました。少し回転が遅いように思いましたが、ちゃんと糸を紡ぐことができました。糸を繰り出す左手に集中できるのでとても糸紡ぎが楽です。糸紡ぎの原理を学んだり練習するにはよいのではないかと思います。また、慣れたら回転を上げれば良いと思います。さあて、練習用として使っていただけるでしょうか。それともゴミ箱に直行でしょうか?
糸を紡ぎ鍵状針金を半田付け 完成した糸紡ぎ練習機
↧
糸紡ぎ練習機の試作
↧