頼まれてかせくり器を修繕しました。一見糸巻き器のように見えます。しかし、糸巻き部分が外れないことから、かせくり器と分かります。面白いことにカウンターが付いています。糸巻き部分が1回転するごとに、1カウントするようです。つまりこの器械は糸の長さを図る道具でもあるのです。1周の長さ x カウント数で、糸の長さを図ることができます。私はよく糸を紡ぎますが、いったい何mの紡いでいるのか分かっていません。糸紡ぎをする人には一つ欲しい道具です。
右のハンドルを回すと、よく回ってカチカチ軽やかにカウント
最初に修繕したのは回転を伝えるベルトです。ベルトが付いていなかったため、古いミシン用の皮丸ベルトを使いました。プーリーの溝にピッタリ合ってよく回るようになりました。次に、カウンターを動かす方法です。プーリーにヒントのネジがありました。たまたま近くにあった黄色の紐を繋げてみました。すると、プーリーが回転するたびにカウンターに取り付けた紐を引っ張ります。これで、カウンタがカチカチと音を立ててカウントするようになりました。修繕できてよかったです。
ベルトを繋げる カウンターと黄色の紐 カウンタのリセット
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カウンタ付きかせくり器の修繕
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