開催が5日後に迫った郷土館の「織物と染物の歴史展示会」、着々と準備を進めています。歴史については、江戸時代の紺屋(染物屋)に関わる文献と軒数に関わる表を印刷して貼れば終わります。その隣のパネルには染物に関わる図を展示します。面白いことに、当時は二種類の染物屋があったことです。紺屋と茶染屋です。前者は、藍染めを中心とした高価な染物をします。後者は、安価で多色な染物をします。後者は安いものの色落ちなど品質が悪かったようです。後者は淘汰されて、今はありません。
いろいろな種類の綿(白、薄茶、濃茶、緑など)
染物の隣のパネルに、綿を収穫してから反物になるまでの解説をします。当時の織物に必要な道具である、綿繰機、紡ぎ機、かせくり器、糸巻き器、織機などを展示しながら、その使い方などの解説しようと思います。また、縞・絣などの違いを、当時に織られた見本布で説明しようと思います。さらに、反物から和服に至るまでの仕立てについて人体(人台?)に着せた和服で少し解説しようと思います。私はこれらの織物や染物の歴史を少しは知っているのですが、私以外の職員は知りません。そのため、私が勤務しない時でも解説できるように、職員に教えようと思います。
綿繰器と綿 かせくりの地元民話 和服仕立て方法
江戸から明治にかけて織機が革命的に進歩しました。江戸時代から明治初期にかけては、地機と呼ばれる織機が主流でした。織られた布を織り手の腰で引っ張るのです。伝統工芸である越後上布は今でもこの地機を使っているようです。むしろ、この地機を使うことがブランドの条件になっているとか。地機の次に高機が現れます。これは織機に椅子ががあり、その椅子に座っております。さらに、杼(シャトル)が飛ぶ飛杼が現れます。これらの織機の進歩も解説しようかと思います。
古代からあるスピンドル 地機や高機などの織機の種類
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田布施町郷土館 織物と染物の歴史展示会の準備(2/x)
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