わら細工民具「ほぼろ」製作講習会の1日目でした。実は、1年前の5月連休中にこの講習会を計画していました。しかし、コロナ惨禍のため中止となってしまいました。そのため、1年ぶりに実現となった講習会でした。前日雨でしたので心配しましたが、早朝になって晴れ、ホッとしました。水たまりが残る田布施町郷土館の広場に、タープを連結して張ったり,皆さんが座るブルーシートを敷いたり,ほぼろを作る馬や駒を置いたり,サンプルのほぼろを置いたり,説明図を描いたホワイトボードを並べたりしました。準備を手伝っていただいた方々、ありがとうざいました。おかげさまで、予定通り9:00に講習会を始めることができました。
タープ2張りの日陰の下、ほぼろ製作講習会をスタート
初めてほぼろを制作する方ばかりでしたので、次の四つに分けて体験していただきました。「①ほぼろの側面を午前中に編み終える。②昼食休憩 ③ほぼろの底面を丸く編み込む ④丸く編んだ場所から中心に向かって蜘蛛の巣状に編む。」です。
11月のほぼろ製作講習会では、ワラを加工したり駒に麻紐を巻いたりする作業から始めました。そのため時間がかかり、1日でほぼろを作ることができませんでした。その反省を元に、事前に駒に麻紐を巻いておいたり、すぐ編めるようにワラを事前に加工しておきました。その結果、今回はすべての方々が時間内にほぼろを完成することができました。
ほぼろの底を編む ほぼろの側面を編む 傷んだほぼろの修復
ほぼろを知っている方がほとんどいないため、最初講習会を予約する方は数人と思っていました。ところが、蓋を開けると意外にも多くの方が申し込みされました。そのため、予備日を講習会2日目としました。先着順に1日目は9名の方、2日目は8名の方に講習を受けていただくことにしました。申込み人数が多くて受付をお断りした方々、申し訳ありませんでした。
側面を繋いだ後、ほぼろの底を編み込み開始
なお、11月の講習会で底の編み込みができなかった方々にも別途参加していただきました。朝9:00にスタートして、昼食休憩45分を挟んで16:00に、全員が完成しました。みなさん初めてのほぼろ製作でしたが、立派で実用的なほぼろが完成できたと思います。小学生も中学生も、共によく頑張って作りました。座布団持参とは言え、長時間の座り作業お疲れ様でした。
ほぼろ底を蜘蛛の巣状に編み込み もう少しでほぼろ完成です
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わら細工民具「ほぼろ」の製作講習会、1日目
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