東京から帰った次の日(2月17日)、田布施川沿い史跡めぐりウォーキング8回シリーズの2回目に行ってきました。シリーズ1回目は、田布施川河口右岸の麻里府や麻郷を散策しました。今回は、田布施川河口の左岸です。平生イオンタウンに10時に集合して10:09のバスに乗りました。そして、平生と佐賀の境近くにある田名バス停で降りました。この頃はまだ天気が良く青空が見えました。
最初、海水浴場を背にした平生回天碑に行ってお祈りしました。そして神花山に登って古墳を見学しました。登る途中に巨大な女王像が立っていました。しばらく古墳を見学した後、山を降りて防空壕跡や特別少年院新光学院跡を見つつ阿多田交流館に向かいました。
神花山古墳の女王像 阿多田交流館で説明を受ける
阿多田交流館では、回天について館員の方からくわしく説明していただきました。戦前この田名地区に親戚が住んでいたそうです。しかし、回天などの潜水艦基地が作られるとのことで、田名地区住民は半ば強制的に移転させられたとのこと。親戚が住んでいた時代の田名地区のレプリカがありました。漁港として栄えた田名地区を追われた親戚は、さぞや無念だったのではないかと思います。阿多田交流館そばに、移転した方々の石碑があります。
住民移転前の阿多田半島(田名地区)のレプリカ。今は工場と荒地の殺風景な半島
(1)阿多田交流館 (2)神花山古墳 (3)今回引き返した場所
(4)当時の運河 (5)水産大学校 (6)百済部神社 (7)少年院新光学園
(8)密漁船座礁場所
阿多田交流館で50分近く時間を取られたので、足早に阿多田半島に行きました。すると先日ニュースになった、なまこの密漁船が半島先端近くで座礁しているのが見えました。ふだん誰も来ない阿多田半島、野次馬でしょうか車が何台か行き来していました。
阿多田半島から戻ると、水産大学校でカブトガニを見学しました。この日、全国の水産に関わる大学生のシンポジウムか何かがあったようです。若者が何人もいました。その後、百済部神社を回り、戎ヶ下と水場の渡船場桟橋跡を見ました。子供の頃、この途船場を何度か船で往復したことを思い出します。
阿多田半島から麻里府を望んで 戎ヶ下と水場の渡船場桟橋跡
渡船場桟橋跡を見学後、水場の古道を通って南周防大橋に向かいました。時間が無かったため南周防大橋中央にある展望所には行きませんでした。アリーナ近くにある休憩所で昼食兼休憩を40分位とりました。休憩後、塩田跡に建設中の太陽光発電所を間近に見学をしました。そして、ゴミ処理埋立地を横に見ながら歩きました。途中、ゴルフ場に少し入って見ました。
塩田跡地に建設中の太陽光発電所 のんびりと歩いた平生街の水越地区
ゴルフ場からは平生街に向かって歩きました。予定では途中の曽根児童公園で休むことにしていましたが、時間が遅れていたため休まず歩きました。水越の信号機がある十字路から、懐かしい平生街に入り野島神社に行きました。
私が平生保育園に通っていた頃、この野島神社が園児のお散歩コースでした。野島神社は、江戸時代前期までは野島と呼ばれる海の孤島でした。江戸時代の干拓によって今は地続きになっています。長い石段を登って野島神社を見学しました。そして、野島の頂上から平生湾を見下ろしました。私が幼児だった頃、海が間近に見えましたが、今は遠く離れて見えませんでした。
懐かしの野島神社の長い石段前にて
野島神社を後にして、次に旧平生保育園跡地や旧習成中学校跡などに行きました。そして、平生歴史民俗資料館前に移築のオランダ式ロクロを使った南蛮樋を見て、ついでに現平生保育園の門を見てからスタート地点の平生イオンタウンに着きました。午後からは天気が怪しくなり、帰宅後の夕方から雨が降ってきました。ウォーキング中に雨が降らなくてよかったです。お疲れ様でした。
野島の頂に野島神社 平生街中心部南蛮樋跡横のお地蔵様
ところで、今回新しく購入したGPS装置を持っていきました。その結果、歩いた距離は10.3Kmでした。ウォーキングにかかった時間は約5:30でしたが、実際に歩いた時間は約2:30でした。3時間は立ち止まったり、交流館で説明を受けたり、休憩に使った時間でした。意外にも、歩いた実質時間が少かったようです。そして、歩いている時の速度は約4.3Kmでした。さらに、このウォーキングで消費したカロリーが、約424.2キロカロリーであったことが分かります。下は、今回GPSで計測したウォーキングのデータです。
次にGPSデータを元に、歩いたコースを地図上に表示してみました。下の地図上の赤い線が実際に歩いたコースです。これで見ると、どこを歩いたか一目瞭然です。また、どこで立ち止まったか、どこで休憩したか、また何分休憩したかの時間まで分かります。このデータから、ウォーキングの前半は比較のんびり歩き、昼食休憩以降はあまり休まないで歩き続けたことが分かります。
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田布施川沿い史跡めぐりウォーキング8回シリーズ(その2)
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