田布施町郷土館では11月の間、「元宰相 岸信介の生涯」展を開催しています。今回は誕生から亡くなるまでの長い年譜(10m位)を展示しました。その年譜を読むと、日清戦争の直後に生まれ、昭和天皇が崩御する2年前に亡くなったことが分かります。
その他の展示品は、首相就任後のお国入りの写真,元宰相岸信介に関わる本,満州に居住していた頃に使われた満州国の貨幣の一部や債券・権利書など,映像,岸信介が学生時代に学んだであろう明治の教科書や小説などです。
なお、郷土館は元宰相岸信介展と元宰相佐藤栄作展をほぼ毎年交互に必ず実施しています。長兄の元海軍中将佐藤市郎を含めて展示したこともあります。前回は元宰相佐藤栄作に関わる展示会を開催しました。その他、埋蔵文化財展,明治150年展,藍染め体験や伝統わら細工体験,歴史出前講座(移動郷土館),史跡案内,江良碧松や國木田独歩など田布施町に関わる著名人展なども並行して実施することがあります。
「元宰相 岸信介の生涯」展の展示品の一部
これまで元宰相岸信介や元宰相佐藤栄作展をしてきましたが、コロナの影響を考慮したとしても近年入館者が減ってきていることです。その一番の理由は、岸・佐藤世代(明治生まれ)がいなくなったことだと思います。さらに、その子世代(大正生まれ)も減ってきた事です。岸・佐藤共に歴史上の人物になってきたからのようです。50歳以下の年齢の方にとって岸・佐藤は遠い歴史上の人物のようです。また結婚や就職などで田布施町に来た方にとって、岸・佐藤は普段話題にのぼらないのではないかと思います。
元宰相岸信介と元宰相佐藤栄作の母校である国木小学校(現在は合併して田布施西小学校)では積極的に生徒に教えています。そのため、当校の生徒は元宰相岸・佐藤をよく知っていますが、その保護者の方が知らないことが多いようです。
郷土館の掲示板で案内 明治時代の教科書 書籍や満州の資料
去年、元宰相岸信介や元宰相佐藤栄作の功績や政治などについて小学生に解説しました。子供達に分かりやすく解説したことが良かったのか、今年も小学校に行って解説することになりました。
子供達が理解しやすいように、総理大臣のことを学級委員に例えて解説しました。また、生き物係を農林水産省に例え、体育係などを文部科学省に例えました。また、購買部を財務省や経済産業省に例えました。さらに、民主主義,選挙,そして政党などについても分かりやすく図表で説明しました。眠っている子はいなかったので理解してもらえたのではないかと思います。
なお、現在開催中の「元宰相 岸信介の生涯」展は11月30日までです。
生涯の年譜とお国入り写真 晩年の写真と年譜
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「元宰相 岸信介の生涯」展を開催 年譜,写真,映像,満州,著書など
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