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Channel: 東京里山農業日誌
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椎茸(しいたけ)の種駒を原木に打ち込み 2/2

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 先日会ったI君と、椎茸の種駒を原木に打ち込む作業をしました。先日種駒を打ち込んだ原木は、直径10cm未満の細い原木でしたので比較的楽に作業できました。しかし、だんだん太くなるとそれだけ重くなるので移動だけでも大変です。I君が原木の移動を手伝ってくれたので、とても助かりました。

                  山裾から原木を運んでいるI君、お疲れ!


 I君が原木を山裾から運んでいる最中。私は原木にチョークで印を付けて、種駒を打ち込む穴をひたすら開けました。穴は規則正しく開けなければなりません。原木に均等に椎茸菌が生えるために、なるべく正確に開けました。そのために、チョークを使って原木に穴を開ける位置を正確にマーキングします。まずは、原木の切り口(切断面)にチョークで円柱線を決める印を付けます。

      運んだ原木を並べる              円柱線を決めるため切り口に印
 

 円柱線の数は、原木の円周長を4cmで割った数を偶数になるように切り捨てた数です。4.3の場合は4,7.5の場合は6です。その偶数を切り口にマーキングします。そして、その円柱線上に沿って20cm間隔の穴開け位置をマーキングします。このマーキングにけっこう時間がかかります。一度マーキングすると、あとは円柱線上にマーキングされた印すべてを電気ドリルで穴開けします。

                円柱線上にチョークでマーキング中


 最初充電式電気ドリルを使って穴を開けていました。しかし、充電池内の電気容量が無くなってきたため、途中から100Vの電気ドリルを使いました。さすがに、100V用はひょいひょいと穴を開けることができます。今回は家庭用100V電源が使える作業小屋前で作業しましたが、100V電源が無い山の中で作業する場合は予備充電池を用意した方がよさそうです。

      100V電気ドリルを使って穴あけ    原木のマーキング上に開けた穴
 

 穴を開けると、穴が乾かないうちに椎茸の種駒を打ち込みました。この時、I君に原木の移動作業を一時中断してもらい、一緒に打ち込みしました。I君に種駒を穴に軽く挿入してもらい、その上から私が金槌で叩きます。すると、種駒が穴の中に叩き込まれます。種駒は生きています。原木が乾きすぎたり、日差しで熱くなりすぎると、簡単に死滅してしまいます。一方で、梅雨などによって原木が湿り過ぎると、他のきのこやカビなどが生えてくるため良質の椎茸を生産できません。

      椎茸の種駒を穴に挿入             種駒を穴内に金槌で叩き込む
 

 良く分からないのですが、狭い穴の中に種駒を押し込むと椎茸菌が圧力で死なないのか不思議です。おがくず菌ならば穴の中に入れても押しつぶされないので理解できます。しかし、種駒は強い圧力で穴の中に無理やり押し込められます。菌とは言え、圧死しないのかと思います?

                種駒を金槌で次々に穴の中に押し込む


 種駒を全ての穴に叩き込むと、その原木を伏せ場に持って行きます。細い原木ならば楽々と移動できますが、太い原木を持ち上げて移動するのは大変です。伏せ場では原木を規則正しく並べます。そして、最後に遮光用の黒い網を被せました。今回はI君に手伝ってもらい作業がはかどりました。感謝!
 今後、時々ジョロで水を掛けるなどの世話をしながら来年まで世話をします。標準的には再来年に椎茸が出るようになります。椎茸は気の長い世話が欠かせません。 

              伏せ場に並べた原木、遮光用の黒い網を被せる


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