10年以上前に使っていた縄を綯うための足踏み縄綯い機の修理・調整を続行しています。20年位前、この機械で大学生などに縄綯いを体験してもらっていました。10年以上使っていなかったためあちこちに錆が出ていました。しかし、油を差すほどに動くようになりました。縄を綯うための2軸機構が特に硬かったのですが、浸透性油を注入するとよく回転するようになりました。最終的にマオランの繊維で紐を綯いたいと思っていますが、まずはわらで縄が綯えるように調整してみました。すると、ことのほかよくわら縄が綯えることが分かりました。
両足でリズミカルに足踏み縄綯い機を動かし、わら縄を綯う
いろんなメーカーの縄綯い機がありますが、一番大事な部分はわらを吸い込む部分です。たくさんの薄い鉄板が仕込まれており、わらを綯います。吸い込み口は二ヶ所あり、そこにわらを次々に挿入します。二ヶ所で綯われたわらは、回転する太鼓によってよじられながら巻き取られます。10年ぶりに縄を綯いましたが、やや太鼓の回転数を速めた方が良いようです。あるいは巻き取りの速さを遅くした方が良いようです。
わらを吸いこむ口 わらを綯う機構 縄を巻き取る通路
最終的にマオランの紐を綯いたいと考えています。そこで、一度ばかりマオランによく似たユッカの葉で紐が綯えないか試しました。すると、ユッカの葉には何か潤滑する葉液があるようです。次の葉が吸い込みません。もう少し葉を細かく裂いた方が良いのか、綯う前に一度煮た方が良いのか、あるいは葉の表面をざらざらにする処置をした方が良いのか、など思案しています。マオランやユッカで紐が綯えなくても、わらで紐が快適に綯えることが分かったので十分かもしれませんが。
綯った紐を太鼓に誘導 綯われた縄、やや太いか
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古い足踏み縄綯い機を修理・調整 わら縄を綯う
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