数日後に雨が降るようですので、それに合わせて陸稲(うるち:農林24号,もち:農林1号)の種まきをしようと思います。去年、稲刈りして乾燥した陸稲を脱穀した時、種籾用の陸稲を天井にぶら下げておきました。その種籾用の陸稲を天井から降ろしました。この種籾は、脱穀した時のままですので禾(籾についた長いトゲ)がそのままです。餅つき機を使って綺麗に禾を取り除きました。禾を取らないと、種まき機の中で詰まってしまいますので。※餅つき機を脱禾機として使っているのは私ぐらいのものでしょうか?
天井に保存していた種籾(うるち,もち) 餅つき機で禾を取り除く
禾を取り除くついでに稲茎くずも取り除きました。餅つき機で禾を取る時、面白いことに稲茎などのゴミが中心に集まってきます。そのゴミを手で摘まんで取り除きます。禾を取った種籾は、次に唐箕を使って禾や細かいゴミを飛ばします。知人からいただいた木製の唐箕を使いたかったのですが、漏斗の部分をまだ作っていないため使えません。以前使っていた、錆びて傷んだブリキ製の唐箕を使いました。
種籾の禾や細かいゴミを飛ばす、錆びて傷んだブリキ製唐箕
最初、陸稲(うるち)の禾取りと唐箕選をしました。それが済むと、陸稲(もち)の禾取りと唐箕選をしました。約5ヶ月間天井にぶら下げていたため、カラカラに種籾は乾いていました。これで、陸稲の種まきの準備は整いました。雨が降る直前にこの種籾をまこうと思います。去年も、今頃に陸稲を種まきをしました。
次に陸稲の種籾(もち)を唐箕選 陸稲(うるち,もち)の種まき用籾
種籾用の籾がだいぶ余ったため、また去年残していた籾もありました。この籾を合わせて籾摺りと精米をしました。最初、うるちの陸稲を籾摺りして精米しました。私が持っている籾摺り精米機は、籾摺りと精米の両方が一つの機械でできるので重宝しています。籾の投入口に籾を入れてスイッチを入れると、玄米が右隣の排出先に吐き出されます。
自給用に重宝している、籾摺りと精米の両方ができる機械
ところが、久しぶりにこの機械を使って失敗しました。籾を一度に多く入れすぎたため詰まってしまいました。八王子市に住んでいる時、籾摺り機の修理などをよく頼まれました。このため、籾摺り機の修理はお手の物です。すぐに機械後ろの扉を開いて、詰まっている個所を特定して直しました。なお、この機械はインペラ方式と呼ばれるの籾摺り方式です。
籾摺り器の後ろの扉を開封 詰まっていた籾摺り部分
詰まりを直すと、今度は注意深く籾摺りを続行しました。籾摺りが終わると、今度は精米をしました。右のトレイに排出された玄米が、今度は精米されて機械の前から外に排出されます。糠は機械に付いた引出しの中に溜めこまれます。精白度は自由に決めることができ、今回は精白度80%にしました。
籾摺りされた玄米 ノブを左にすると籾摺り、右にすると精米
これまで、八王子市のユギ・ファームでよく精米しましたが、精米時間がけっこうかかっていました。しかし、この機械は精米が早いのですぐに終わってしまいます。機械自体が大きく、モーター出力が大きいので早いのでしょう。精米中のお米を掌に置いて調べると、なかなか綺麗に精米されています。お米を精米所に持っていかなくても済むので、お米を自給自足するにはとても便利な機械です。ちなみに、大麦も精麦することができる機械もありますが、これまで数度しか使っていません。
精米されて排出される白米、精白度は80%
陸稲(うるち)の籾摺りと精米か終わると、今度は陸稲(もち)の籾摺りと精米をしました。今度は、籾摺り中に詰まることはありませんでした。精白すると、もち米特有の真っ白な白米が出てきました。今もちをつくのは時期外れですが、時間が空いたら餅つき機でもちをついてみようと思います。陸稲(もち)の籾摺りと精米が済むと、機械の清掃をしました。まず、籾摺り中に出た籾殻を袋に詰め直しました。
精白中の陸稲(もち) 籾摺り中に出た籾殻
続いて、精白中に出た糠を引出しから取り出しました。冬のたくあん漬けに使用したり、タケノコのあく抜きなどに使えます。しかし今は保存していても虫がわいたりしますので、畑に肥料としてばらまきました。
今回の籾摺り精米したお米を使って、母親がおこわを作りました。自給したお米は畑で作った陸稲です。陸稲は田んぼで作るお米より味が少し落ちます。水稲品種の「日本晴れ」に似ており、食味もいま一つで冷えるとパサパサします。とは言え、自分で作ったお米はとても美味しかったです。
糠の取り出し口を開く 精米で出た糠、畑にまいて肥料に
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陸稲(うるち,もち)の種まき準備、そして籾摺り,精米
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