これまで小麦を脱穀してきましたが、収穫した小麦にけっこう麦わらなどが混じっていました。どうも脱穀機内部にあるファンの回転数が遅かったのかも知れません。麦は米よりも脱穀機の回転数を上げる必要があるようです。今回、小麦粒に混じった麦わらを完全に取り除くための作業をしました。そのため、発動機のプーリー軸を取り替えることにしました。
左が脱穀時に使ったプーリー、右が今回使ったプーリー
直径が長いプーリーを使うと、脱穀機の回転数が上ります。すると、脱穀機内部のファンの回転が上って風が強くなります。この風に小麦粒を当てる事によって、麦わらを取り除きます。つまり、脱穀機を唐箕として使いました。
変える前の直径が短いプーリー 直径が長いプーリーに変えた後
脱穀した小麦が全部で何Kgあるのか分かりませんが、ざっとみて約60Kgあります。お米でしたら量的に足りませんが、小麦としては我家の自給用としては多すぎます。この小麦を脱穀機を使って風選しました。
これから風選する小麦5袋、約60Kg
最新の脱穀機であるハーベスターでは、ほとんど麦わらなどのゴミが入りません。私が使っている脱穀機は古いためか、ドラムやファンの回転数をどの位にしてよいかの記載がありません。記載があっても、回転数を測る道具が無いので決められません。今回、プーリーの直径からみて脱穀時の1.4倍位の回転数で風選しました。少々回転数が大きいかなと思いましたが。
風選前の麦わらが混ざった麦粒 麦わらが混ざらない、風選後の小麦粒
発動機を起動して、いつものように脱穀機を平ベルトで回転させました。回転数が一定になると、小麦粒をボールですくって脱穀機に少しずつ投入しました。すると、麦わらだけが風で飛ばされて、小麦粒だけが袋に入りました。この方法での風選は成功でした。
ところが、風が強すぎたのか1割程度の小麦も風で飛ばされてしまいました。しかし飛ばされた小麦は、虫が食った小麦、成熟しなかった小麦、欠けた小麦などだと考えられます。より小麦粒の品質が上ったと思うことにしました。
飛ばされた小麦は、鳩や野鳥の餌として食べてもらいましょう。ところで、たまたま地面を見ると野ネズミが走っているのを見かけました。地面をよーく見ると、たくさんの穴がありました。野ネズミの穴です。野ネズミもちゃっかり小麦粒を食べているようです。
脱穀機の投入口に、麦わらが少し混じった小麦粒を投入
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小麦粒を脱穀機で風選
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