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Channel: 東京里山農業日誌
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鉄筋コンクリートの我家、補修中

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 補修を始めた鉄筋コンクリート製の我家、だいぶ修復が進んでいます。その間、工事している方からいろいろ聞きました。この家を建築した頃(今から40年位前)、山陽新幹線の建設ラッシュだったため、コンクリートに混ぜる砂が不足して困ったそうです。そのため、砂を値上げしたり、品質の悪い海砂を使ってごまかした業者がたくさんいたそうです。

      コンクリートを打ち直したり、色を塗り直したりして補修が進んでいる我家


 海砂には塩分が含まれているため、海砂を使うと永い間にコンクリート内の鉄筋が錆びて腐食するとのこと。実際に我家のコンクリートがはがれた個所を見せてもらうと、赤く錆びた鉄筋が露出していました。やれやれ、素人の両親は騙されてしまったようです。

       白いペンキを二度塗り                ヒビが入った個所が筋
 

 建築の知識のない両親は日中仕事に出ていたため、実際の工事現場を見たことがなかったそうです。東京で発行された最新の住宅情報を見て、この家に決めたとのこと。しかし、東京にあるような住宅メーカーが山口県に無かったため、普通の土木工事業者に建設を頼んだとか。そのことが、誤ってしまった理由の一つではないかと思います。さらに当時は、建設途中や完了後の検査が無かったそうです。

             二階はほぼ白色を塗って、ベランダを緑に塗っている最中


 鉄筋コンクリート製の家屋は、この田布施付近で見たことがありません。それだけ、コンクリート製家屋を建設する業者が無かったことを示します。ほとんどの家は木造です。それだけ木造を専門とする建設業者ばかりだったのでしょう。
 我家は、災害にだけは圧倒的に強い代わりに、夏はコンクリートが日差しで温められ夜でも暑く、冬は底冷えします。さらに、増築も,改築も,壊すことも困難です。この家に今後どう住み続けるか考えてみる必要があります。

     二階部分はほぼ補修完了              塗る前に、すべて目張り
 

 ヒビが入って壊れる寸前だった玄関の壁、コンクリートをすべて壊して鉄筋を露出しました。やはり、錆びて茶色になっていました。その部分は、コンクリートを入れ直し、タイルも張り直します。ただ、40年前に使われていた色のタイルが無いため、色が違うのは仕方ありません。

 家に対する考え方は昔と今は全く違います。私の親より前の世代では家を作ることは一世一代のことのようでした。そして、作った家を100年以上、子や孫が守り伝えていくことが普通でした。しかし、今は一世代で一軒が普通です。
 親が200年は住むことができると建てたこの鉄筋コンクリート製の家は子や孫には負担です。近所でも、バブル時代に建てた家屋敷や庭池を引き継いだ子供が困っているという話はざらです。老後の資金が、家屋敷の維持費に消えて困っているとの話、また維持できなくて草ぼうぼうになっているとの話をよく聞きます。
 我家の50年後,そして100年後はどうなっているのでしょうか。この話を息子にすると、当然ながら困った顔をします。

               タイルを張り直すも、色が違うのはやむなし


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