カーラジオのジャンク品の状況が分かったため、今度は鉄板製筐体のカーラジオの方の修理に入りました。普通のラジオは何度も修理しましたが、カーラジオは初めてです。いつにも増して、注意深く修理しようと思います。
下の画像は、いつも私がラジオ類を修理しているラジオ修理用机です。
A:自作シグナルインジェクター/トレイサー B:アナログテスター C:修理記録ノート
D:中古周波数カウンタ E:修理した中古シグナルジェネレーター(SG) F:虫眼鏡
G:部品皿 H:中古定電圧電源(電流制限機能付き) I:オシロスコープ J:半田ごて
これらの中で一番古いのは、オシロスコープです。私が高校生の頃(43年位前)に買ってもらいました。ここには写っていませんが、同じく高校生の時(1969.3.23)に買ってもらったアナログテスター(抵抗は測定不能)も時々使います。
ラジオ類を修理している机 ※元々は娘の学習机
さて、頑丈な鉄板製の筐体のネジを回して蓋を開けました。すると、ジャンク品と同じものが、コンパクトに収納されていました。まずは、カーラジオの電線類を確認しました。下の図で、左からアンテナ端子,スピーカー端子,アース端子,そして電源端子(ヒューズ端子)です。
頑丈な鉄板製の筐体の中、ジャン品と同じものがコンパクトに収納
ざっと外観を観察後、電源を入れてみることにしました。初めて電源を入れる時の鉄則ですが、低めの電圧を一瞬接するように通します。今回その鉄則が生きました。電源端子に一瞬接触するとパチパチとスパークしました。この現象はラジオ内で短絡(ショート)していることを示します。抵抗値を確認すると抵抗値がほぼゼロでした。
電気を繋ぐとパチパチとスパーク 抵抗値はぼゼロ
どこが短絡しているのかざっと目視しましたが、分かりません。単純なショートではないようです。そこで、どこでショートしているか探索することにしました。このような場合、電源側から電子回路に向かって探索します。最初、バッテリーからの電源供給部の途中を一部切断して電気を一瞬通しました。スパークするならば電源供給部が、スパークしないならば電子回路以降がショートしているはずです。結果は、スパークしました。原因は電源供給部内にあります。
なお、豆電球が切れていないか確認しました。すると12Vで光りました。豆電球は正常でした。
正常に光る豆電球 切断した電源供給部からの供給点
これで、ショートしている個所の範囲を狭めることができました。バッテリーからの電源供給部にショートしている個所があります。下画像(〇の箇所)のコンデンサー,チョークコイル,又はそれらを繋ぐ電線のどこかでショートしているはずです。次は、どこで接触しているか、又はどの部品が故障してショートしているか具体的に探そうと思います。
ショートしている個所があるはずの、バッテリーからの電源供給部
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古い東芝製トランジスタラジオ(カーラジオ) AR-109の修理(5)
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